オムツ姿、後悔(誤時でない)
すごい目立った。
黒のブルマ集団の中一人ピンクのオムツで、お尻の大きさもぜんぜん違うのだから当然だ。
一人だけ体操服とオムツで二倍名前を表示しているのが非常に恥ずかしかった。
なぜ自分は理由をつけて体育を休まなかったのか。
何故教員を睨み返したのか。あの時病気のフリでもなんでもしていれば変わったかもしれなかったのに。
ただでさえ自分は一時間耐えたことが無いのに、それを体育の時間で初達成など出来るわけがないのだ。
ヒーロー活動するだけあって、小鳥は運動神経はかなり良い。魔法型だって動くのだ。
だが、排泄しながら動く経験は全く無い。
オモラシを耐えていたがために自分に向かって飛んできたボールを完全にスルーしてしまった。
対応して当たり前のボールをスルーしたことで、注目が集まる。
そして当然のようにそのまま視線はオムツへ流る。
小鳥はオモラシする際に、股間を抑えるということは、オモラシをバレないようにするために出来るようになっていた。
だが今回ばかりは出来なかった。
オムツの特厚化に合わせて長くなったオモラシサインは小鳥の手では隠しきれず、体操服を伸ばして無理やり隠した。
だがこのオムツは小鳥の想像を超えていた。
BIGモデルのお漏らし一回あたりの膨れ方も相当な物だったが、UltraBIGモデルはそれ以上であった。
体操着を伸ばしたのが間違いであった。
おかげで隠れていたところから膨れだんだん顔を出す所をマジマジと見られてしまった。
――小鳥さん大丈夫?
――替えてきても良いよ?
……もう、オムツ無しで人前に出ただけで"大丈夫か"と思われるのは避けられない。
大丈夫、十五回対応だから……これ一回目だから。
終わった。さようなら私の正常な青春。
前も青春と言えるか怪しかったが。
アイドルでボッチな青春と
オムツで一応気にかけられる青春。
どっちがマシなのだろう。
後日、吸水実験を改めてやってみたが、本当に1.5L吸えた。
吸えたが……腿の半分ぐらいまで垂れ下がる上に、オムツの重量にテープの吸着力が負けていて、外れるか本気で心配になる状態になった。
メーカーに一応言っておかねばならない。
……なんでこんなテスター紛いのことまでやっているのだろう私。
例によって、この飽和状態でもまったく絞れない謎の吸水素材であった。
そして相変わらず横漏れに強く、1.5L以上は腰の方から染み出す謎仕様である。
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