使う写真のオモラシサインは

当然このような指示は出していないのだが、気が緩んでしまったのだろうか。

オモラシサインの色が変わり、吸水材の部分がどんどん膨れ上がっている。



幸い社長さんがこのオムツを袋ごと現物支給してくれた。

新しいオムツに替えて写真撮影を終えた。




こうしてトラブルはあったものの、一応無事に撮影は終了した。


この写真をポスターに加工するわけだが、スタッフから提案があった。



"オモラシ状態のオムツの写真の方がメッセージ性強いのではないですか"


……絶対小鳥は反対すると思う。

だが、彼女のイメージを大きく替える劇薬ぐらいの効果はあるはず。


オモラシは恥ずかしくない、というメッセージとしてもいいだろう、ポスターにするくらいなのだから。


迷ったが、認めることになった。

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