概要
2023.8.23記 第2部は10月末以降に非公開化します。理由は単純に作者が気に入らないからです。本作は第1部で終わりが正しいし、続き物は難しいなというのが正直な結論ではあります)
40の誕生日を親友に祝ってもらった独身の私。想わず深酒してしまい、親友は私を万年床に寝かしつけると、家族の下に帰る。
目覚めた私は、豪華なベッドの上。そこは暇つぶしにしていた乙女ゲームの世界。私は悪役令嬢エリザベト・フォン・ハインツ。夢の中だってギロチンなんて御免こうむる。断罪イベントが始まる前に、夢よ覚めよと願うが・・・・・・。そして、本来、助けになるはずのエリザベトの記憶が何故か全く無い。
それ
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!丹念な物語構成が光る!
まだ二部までしか読んでいませんが、尻上がりに面白くなっていきます。
冒頭は主人公の悪役令嬢への信頼度が低く、疑いを持っていて、それが証拠と丁寧な推理によって少しずつ解きほぐされていく様は読んでいて気持ちの良いところです。
敵対者の意図も最初は予測ができずに不審ですが、主人公の明晰な推理によって解き明かされていきます。
こうした、悪役令嬢ものではお約束として端折られがちな部分がしっかりと描かれているのですが、煩わしさはなく、むしろ、物語の土台をしっかりと支える軸になっていると思います。
二部終了時点で、いよいよざまぁ展開への布石が打たれますので、期待も高まっていきます。 - ★★★ Excellent!!!「ライトノベル」みたいにサクサク読めるのに残るものが「ヘビー」な小説!
「ライト文芸」にエントリーしているので「女性」の方用の小説と思いきや、「男性」でも楽しめる小説だと私は思います。なんといっても「男の子」もワクワクすることがてんこ盛りの小説なんですから!
「孫子の兵法」、しかも、「結構」精通していないと書けないですよ、これ。「うろ覚え」は「キャラ」だけで、作者さまが「精通」しているからこそ書ける物語だと思います。多分「うろ覚え」キャラにして、読者に一緒に考えてもらうことを狙ってるんだろうな、というのが私の感想です。
ごめんなさい、この小説、ところどころに「読者」を引き込む工夫にあふれているんですよ。さっきの「孫子のうろ覚え」のところとか、「めちゃく…続きを読む - ★★★ Excellent!!!年齢に見合った行動だった
初日の行動がいきなりあっさり受け入れる、というものでなく、年齢を積み重ねている女性らしい行動から始まる丁寧な導入です!
自覚した後の行動も本人にとっては気が気でない状態だとは思うのですが、主人公の性格もあってか硬くなりすぎることなく、安心して読み進めることができました!
40歳まで独身という設定を生かした展開もあり、さらに年齢的に近いキャラの気持ちにも共感したりと随所に和みネタを散りばめてくれるため、飽きを感じることがありません!
また、1話単位が全て1000文字以下で構成されており、とても読み手に配慮された流れとなっているので、かなりとっつきやすいです!
まだ序盤まで読んだ限りですが、…続きを読む - ★★★ Excellent!!!乙女ゲームの悪役令嬢(中身は40歳独身女)は命をかけて戦う
新谷百合、40歳独身。誕生日に女友達と深酒をする。
そんなシーンから物語は始まります。
そして、目覚めたら絢爛豪華なベッドの上。美しいお姫様になっていました。
最初は夢だと思いながらワイン飲んで美味いものを食べてゴロゴロしていたのですが、自分が乙女ゲームの悪役令嬢であり、断罪される運命だと理解してから行動は一変します。
自らの運命と闘う。つまり乙女ゲームに戦いを挑むのです。彼女を支えるのは孫子の一句(うろ覚えで若干の間違いあり)と40年の人生経験のみ。さあ、何を・誰を信じてどう行動するのが正解なのか・・・?命をかけた戦いが、結構コミカルに描かれていきます。
ラストシーンで明かされるのは驚…続きを読む - ★★★ Excellent!!!悪役令嬢モノの王道のようで、じっくりコトコト煮込まれていくような逸品。
四十にして惑わず――不惑という言葉が『論語』にありますが、果たして彼女は惑わずに戦い抜くことができるのでしょうか。
主人公は40歳の新谷百花さん。
女の40歳というと、一般的には結婚していたり、もしくはバリバリに働いているようなお年頃でありますが、彼女は記念すべき誕生日の日に深酒からの転生をキメてしまいます。なんてこったい。
しかも転生先は、――いやいや、夢に違いない。わたしがお嬢様だなんてそんな。
エリザベトとなった彼女はマイペースに、ゴロゴロしたり父上との食事を楽しんだり、本当にマイペースに乙女ゲームの世界を〝夢〟として過ごしていきます。悪役令嬢なんだけどな。このゆっくりまったりとし…続きを読む