夢を追うサッカーボール

うたたねプリン

はじめまして

「僕は将来、世界一のサッカー選手になるんだ!」そう告げた君の顔は今まで見てきた何よりも輝いていて眩しかった。


俺は交通事故で肩の骨を骨折したため、とある病院に入院することになった。

辺からの病院独特の薬の臭いに包まれて小児科と書かれた看板が掛かっている二人部屋の入院室へ運ばれた。外はもうすでに真っ暗だった。

真っ白のベットに横たわり、真っ白な天井を見つめてボーッとしていた。

隣からはかすかにテレビの音がするので、人はいるのだろう。

すると、急に隣のテレビの音が止まってベットのきしむ音が聞こえた。その後突然、俺と相手を仕切っているピンク色のカーテンが少しだけ開いた。

そこに見えたのは色白で病弱そうな漫画に出てきそうな年下の男の子だった。俺と目がしっかり合ってしまい、どうやら焦っている様子だった。

「あっ!こんにちは。僕、谷川風吹っていいます。同じ病室なのでよろしくお願いします。」

俺は急に喋りかけられて少し戸惑ったが、せっかく喋りかけてくれたんだからと思って仲良くなってみることにした。

「はじめまして。俺は高藤渚。よろしくな」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る