勿忘草の幸福論理　～凶悪なりし異能者、捨てられ幼令嬢に転生する～

《魔剣使い》。それは、世界征服を目論む悪の組織の幹部であり、最凶最悪の異能者と恐れられた男。組織の為だけに生き、幾多の敵を屠り続けてきた彼は、戦いの中で命を落とす。死ぬ直前、自身の人生があまりに空虚なモノであることに気付いた彼は願う。もし、来世というものがあるのなら、今度は自由で幸福な人生を送ってみたい――と。
そして、目が覚めた時、彼は――――幼女になっていた。
彼から彼女になってしまった元《魔剣使い》――現ミオソティスは、見知らぬ世界の見知らぬ森で出会った人々に助けられ、見知らぬ町で暮らすことになる。
前世ではありえなかった穏やかな日常。困惑しながらも、ミオソティスは次第にその生活に慣れていく。
これは、善意も好意も知らずにいた一人が、優しい人々に囲まれて幸福を知る物語。