❸冷え性(原因・対処法)

 冷え性はつらいですよね。

 手が氷のよう。足が冷たくて眠れない。

 冷えは万病のもとです。身体が冷えているとダイエットの効果も出にくいのです。


 冷えには様々な方向からアプローチしてぬくぬくしましょう。

 身体を温めると良いこともたくさんありますよ♪(免疫↑や代謝↑)


 女性に多い冷え性ですが、原因は大きく分けて6つあります。

 自分の冷えの原因がわかれば対処もしやすいですね。


 ①筋肉量が少ない(運動不足)

 筋肉が熱を作り、血液を循環させます。その量が少ないと冷えやすく、身体の末端まで血液が行きにくいです。手足が冷えやすくなりますね。



 ②自律神経のバランスの乱れ(ストレス)

 自律神経は、リラックス状態で優位となる「副交感神経」と緊張状態で優位となる「交感神経」の2つがバランスを保って身体の機能を調節しています。

 しかし、ストレス過多な状態が続いたりすると「交感神経」優位の状態が長くなり、身体の緊張しっぱなしで血管も収縮が続き、血行不良になり冷えた状態を招きます。

 自律神経は、生理や更年期などのホルモンバランスの変動などでも乱れます。



 ③生活習慣の乱れ、体温の調整機能低下

 もともと体温は、早朝が最低で起床してから朝食を取ると共に急激に上がり、昼過ぎから夕方までゆるやかに上昇した後、夜間に向かって下がっていくものです。

 しかし、昼夜逆転生活や朝食抜き、食事時間がバラバラなどといった生活習慣の乱れによってこのリズムは崩れてしまいます。

 また、現代の生活では空調によって室温が調整されているので、身体の体温調節機能を使わなくても生活できます。そのため、元々備わっていた体温調節の機能が低下している場合があります。



 ④食生活の乱れ

 ビタミンやミネラルといった栄養素が不足し、血流が悪くなると冷え性を起こしやすくなります。



 ⑤喫煙

 たばこを吸うことで毛細血管が収縮し血流が悪くなり冷え性が起こります。



 ⑥鉄分不足

 血液中で酸素を運ぶ役割をになる赤血球のヘモグロビンは鉄分でできており、これが不足すると貧血になり冷え性や身体のだるさなどの不調が起こります。



 冷えの原因はこんな感じでしょうか。

 わかりやすい手足の冷え以外にも、内臓が冷えていることもあります。よく下痢をする、だるい、風邪をひきやすい人は内臓が冷えているかもしれません。


 それでは、肝心の対処法をお伝えしますね。

 まずは、食事以外の方法から紹介します。


 ①適度な運動(筋力アップ、血流促進)

 階段を使うなど、生活の中で少しずつでも身体を動かすことを意識できたらいいですね。お尻やふとももの筋肉は大きいのでスクワットもおすすめです。



 ②全身浴

 冷え性(冷え症)対策には『身体を芯まで温めること』が大切です。 そのためには、40℃のお湯に10-15分、肩まで全身ゆったりとつかるのが理想的。入浴剤を利用してもいいですね。

 すぐ布団に入ると汗をかいてかえって冷えてしまうので、入浴から1時間から90分後のほどよく体温が下がったときに布団に入ると汗をかくことなく眠れます。


 ※プチ温冷交換浴

 40度のお風呂に2-3分つかった後、30度のシャワーを冷えの気になる手足に1分かける。3回繰り返すと血管が広がる、縮むの連続で血流が良くなる。最後は湯船に浸かって終了。



 ③衣類

 冷房で冷えることもあるので、夏でも薄手のカーディガンやストールを常備するといいです。また、薄手で吸湿性が良い下着を1枚着ておくと、汗を吸い取り冷えを防いでくれます。

 冬場はレッグウォーマーなどの冷えを防ぐための衣類があるといいですね。5本指ソックスは指が動くことで血行が促進され。ゆっくりと足先が温まります。

 きついジーンズやストッキング、靴下、靴などの身体を締め付けるものは血流を妨げるので冷えの元になります。冷えないものを選びつつファッションを楽しめるといいかなと思います。



 ④ストレッチ

 足、内臓など冷えの部位によって色々なストレッチがあります。基本的には、血行が悪く冷えている部位の血行促進するような運動です。すぐできるものばかりなので自分にあったものを探してみましょう。



 ⑤ホッカイロや湯たんぽ

 冷えている部分に当てたり貼ったりして温めます。ただし、低温やけどにはご注意くださいね。

 ・お腹→内臓や血液が集まる体の中心

 ・ふくらはぎや足首、足の裏などの下半身

 ・むくみやコリの気になる部分

 ※風邪の引き始めは【風門】(肩甲骨の間あたり)

 身体を心から温めたいなら【命門】(腰の部分)

 冷えて生理痛が増すときは【関元】(おへその下)を温めると良いです。



 ⑥複式呼吸 ※やり方は色々あります。

 副交感神経優位の状態を作り出し自律神経を整える。安眠・リラックス効果も♪

 ①鼻から息を吸い、ゆっくりをお腹を膨らませる

 ②ゆっくりお腹をへこませながら、口から息を最後まで吐き出す

 ③ ①と②を約1分間、交互に繰り返す。



 ⑦質の高い睡眠

 入浴で温まった身体の熱が冷めていくときに自然に眠気がきやすいです。

 寝るときは手足から放熱します。靴下を履くと熱が逃げずにかえって汗をかいて身体が冷えます。

(不眠については別の話で書きますね)


 ⑧ツボ押し

 三陰交、命門など(『冷えに効くツボ』で検索すると出てきます)




 次は食べるもので温める方法です。

 食べ物には、身体を冷やすもの、温めるものがあります。

 温まる食べ物で有名なのは生姜ですね。少しずつ取り入れるといいですよ。


 加えて、ビタミンEや鉄分(血行促進)、ビタミンB群(代謝を促す)、ビタミンC(鉄の吸収を助ける)多く含む食品も冷え性改善に有効です。


・ビタミンE→ウナギ、ナッツ類、なたね油、あまに油

・ビタミンC→柑橘類、アセロラ、ブロッコリー

・ビタミンB1→豚肉、玄米、そば、大豆

・鉄分→赤身の肉、レバー、シジミ、ホウレンソウ、小松菜、卵、大豆



 【身体があたたまる食べ物】

 生姜・ネギ・玉ねぎ・にんにく・ゴボウなどの根菜類。寒い土地で採れる野菜に多い。ごま・黒豆・あずきなどの黒いもの


 【あたためる飲み物】

 紅茶・ほうじ茶・ウーロン茶・ココア・生姜湯



 【身体を冷やす食べ物】

 トマト・きゅうりなどの暑い土地で採れる野菜。土から上に実がなるもの。バナナ・パイナップルなどの南国フルーツ。生で食べられる野菜。砂糖や合成甘味料。スナック菓子・チョコレートなど


 【冷やす飲み物】

 コーヒー・緑茶・ジュース・水・牛乳



 冷え性だからといって極端に偏って食べることはせず、少しだけ意識してみてくださいね。何でもそうですがバランスが大事です。


 調理法や食べ方も工夫できたら更に良いかなと思います。

 ★身体を温める3つの【か】→加熱、辛味、噛む



 さて、役に立ちそうな情報はありましたでしょうか?

 冷えを改善する習慣を取り入れ継続することで、少しずつ身体も変わっていきます。

 冷えてて良いことはないかなと思います。是非やってみてくださいね。


 更新が遅くなってしまい申し訳ありません。最後まで読んでいただきありがとうございました!

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