⑥ずっと少量の血が出ています(不正出血・排卵・基礎体温)

 ずっと少量の血が止まらない。

 そういうときありますよね。いつが生理なのかわからない、みたいな。


 そういうことがない人も、その出血は生理ではない可能性があるんです。


 それはなぜか?

 ――身体の中で何が起きているかわからないからですね。


 ダラダラと出血が続く理由は、外傷や炎症、病気、ポリープなど以外の原因だと大きく分けて2つあります。


 ①生理の血が長引き、中間期出血(排卵時の出血)があり、それが止まらないまま次の生理になった場合

 →【排卵あり。問題なし。次の生理でとまるはず】


 ②排卵が起きずに薄いままの内膜がはがれて起きる出血

 →【排卵なし。治療しないと持続するかも】


 あと、妊娠初期は血が出やすかったり、受精時は着床出血があったりします。


 出血量には個人差があるので、排卵の有無がわからないとその出血が本当に生理なのか何なのか、対応が必要なのかわからないんです。


 排卵しているか、出血の原因は何かを調べる方法は以下の通りです。


 ①病院に行く

 →超音波検査で、内膜の様子や卵胞の大きさからある程度は周期的にどの状態かわかります。子宮筋腫や卵巣嚢腫などの有無も一緒に確認します。

 膣の中も確認し、診察で得た情報と問診で原因を絞ります。

 必要に応じて血液検査、がん検診、性病検査、妊娠検査などで、総合的に判断。

 排卵日付近かの確認は、排卵チェッカー、頸管粘液(量やシダ状結晶など)も用いるかもしれません(これは主に妊娠希望の方に)


 ②排卵検査薬を使う

 →薬局に売ってます。妊娠希望の方が、いつタイミングを取るかの判断に使うものです。

 排卵の時はLHサージといって、黄体形成ホルモン(LH)が上がります。尿検査で手軽に検査できます。

 ただし、毎日使うにはコスパ悪いです。これは排卵日がいつか知るためのものですね。


 ③基礎体温測定と記録

 婦人用体温計で毎朝基礎体温を測定し、表に記録します。その推移で排卵があったか大体分かります。詳しいやり方は末尾に記載しますが、1日や2日測定したからといってわかるものではありません。

(産)婦人科の診察に一緒に持っていくと喜ばれます。本当にあるとありがたいです。



 こんな感じで3つ書きましたが、普段から自分の身体を知るために出来るのは③。


 妊娠希望の際は③に合わせて②。

 自然なタイミングで妊娠しなければ、合わせて①(妊娠などの事前検査などあるので、一度は病院に行くのもいいですよ。風疹抗体検査とかもありますし)


 そして、本題のだらだら出血が続いているときは是非病院に行ってください。


 何か病気が隠れているかもしれません。生理以外の時に出血があるとき(不正出血)も同様です。

「排卵のときの出血だな」とか「最近無理してたからホルモンバランスが崩れたかな」とか原因に思い当たりがある場合は少し様子をみてもいいかもですが、長く続くようなら行ってみてくださいね。


 不正出血は何かの病気のサインかもしれないですから。(書ききれない位に原因になる病気が多いのです)

 ※生理が来たばかりの人は最初は安定せずに血が続くことがあります。また、閉経が近づいてくると無排卵の出血は増えます。


 また、自分の身体を知るために基礎体温はオススメです。病院受診の際も、基礎体温表があると診断に役立ってありがたいです。


 興味がある方は、下記に測定方法を載せておくのでやってみてくださいね。基礎体温つけてる方を私は尊敬してますよ~!

 ※私は記憶にないんですが、基礎体温って学校で習いました? 気が向いた方は教えてくださいな。


 だらだら出血によってなりがちなデリケートゾーンの肌あれは、次回の『ナプキンでかぶれた』。

 貧血は、『生理のとき血がもれちゃった』に書きますね★


 では、読んでいただきありがとうございました!



【基礎体温の測定方法】

 必要なもの

 ・婦人用体温計(普通のものとは別)

 ・基礎体温用のノート(薬局などに売ってます)またはアプリ

 ※体温計とかノートに測り方や注意事項は書いてあります♪


 普通の体温計は 小数点以下1桁(ex:35.5度)までだと思いますが、 婦人用体温計は小数点以下2桁(ex:35.55度)まで測定できます。また、測定方法も他の体温計とは違います。


 ①婦人用体温計は枕元に置いて就寝

 ②目覚めたら寝たまま婦人用体温計を口の中に入れる

 ③舌の下(中央のすじの両側どちらか)に体温計を密着させ、測定終了まで静かに口を閉じて待つ(鼻呼吸)

 ④計測した体温を記入し前日の点と結ぶ

 ⑤月経日や性交日、月経、不正出血、おりもの、精神症状なども記載しておくとどんな時にどの症状があるかわかる。

 ※ベストは熟睡した後の同じ時間の計測。起き上がったりすると正確な数字にならないので、起きてすぐ動かずに測定を。


 ああ……めんどいですね。私もやったことがありますが10か月で飽きました。度々測り忘れてちょいちょい記載していないです。でも排卵があることがわかりましたよ。


 排卵前は低温、排卵日はガクッと下がり、排卵後は高温になります。


 体温が2相性になっているか、高温期がしっかりあるかを妊娠希望の方は見て欲しいですね。

 妊娠していると高温相が継続されます。


 排卵後の卵子の寿命は約24時間、精子の受精能力は約3日間と言われています。つまり「排卵前の3日+排卵日+排卵後の1日」の5日間が最も妊娠しやすい時期です。


 ただーし、基礎体温って、頑張ってコツコツ測ってもガタガタします。そういうものなんです。少なくとも1か月記録してやっと全体像が見えてきます。日数や身体の状態で大体の排卵日を予測して排卵検査薬を併用してタイミングをとるといいですね。


 そして妊娠希望でなくても基礎体温をつけることはとても良いです。どの時期に自分がどんな状態なのかわかりますから。リズムがわかると予測もできるし、いつもと違うこともすぐわかります。自分の身体上と手く付き合うための方法の一つとして知っておいてください。


 なんと! 最後まで読んでいただきありがとうございます。感謝感激です。

 質問やリクエストなどありましたらお気軽にお声かけくださいね。寒くなってきましたので、温かくしてお過ごしください(*´-`)

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