⑦ナプキンでかぶれた

 デリケートゾーンの肌あれ。

 悩ましい問題です。人にも言えず、なかなか病院に行けません。


 受診される方は、結構悩んで悪化してから来ることが多いんです。下手に市販薬を使うよりも、病院でみてもらった方が治りが早いので、できれば受診をおすすめします。

 よくあることだから大丈夫ですよ~。


 では、自分でできる対処法をお伝えしますね。


・ナプキンやおりものシートは小まめに交換(なかなかそうもできないけど……)


・ナプキンの種類を変えてみる(素材など)

※布ナプキンという手もあります。


・ナプキンをすること自体が肌に合わなければ、月経カップやタンポンなど他の生理用品に変えてみる。

※学校や仕事のときはコレ。家でゆっくりのときはコレなど色んな方法を併用するのも良いですよ。


・デリケートゾーンはあまりゴシゴシこすらない。腟内は洗いすぎない。

※腟内にはデーデルライン桿菌という乳酸菌の常在菌がいます。この子達は膣に雑菌が侵入するのを防いでいるので、洗いすぎると良い菌が減ってしまう可能性があるんです。


・デリケートゾーン用のボディソープやクリーム、パウダーなどを使ってみる。


・生理の血がついている部分が荒れるのであれば、トイレに入った際に、ビデで優しく流す。


・通気性の良い下着やゆったりした衣服にする。(あまり締めつけのキツいとムレたりします。タイツやストッキングなども、肌あれしているときは出来れば避けた方がいいですね)


【注意】

 市販薬で対処してみるのはいいのですが、もし原因がカンジダの場合はステロイド(かゆみや炎症に効く)で悪化する場合があります。

 カンジダの特徴は、強いかゆみ、酒粕やヨーグルトのようなおりもの、です。

 誰にでもいる常在菌でカビの一種ですが、免疫力が弱まったときなどに増えます。湿気を好みますので、お風呂やプールのあとは優しくしっかり水分を拭きましょう。



 セルフケアで解消しない場合や、

 ・かゆみが強い

 ・範囲が広い

 ・水疱や潰瘍がある

 ・おりものが変(色、においなど)

 がある場合は病院に行きましょうね。



 また、小さなお子さんがかゆみを訴えて受診する場合もあります。

 診察は、検査用の綿棒などでほんのすこしデリケートゾーンを触ったり、見たりするだけで終わります。


 モゾモゾしてるな、掻いているな。と思ったら「かゆい? 痛い? 」と聞いてみてくださいね。


 お手洗いでは、『前から後ろに拭く』と教えるのも大切です。


 寝ているときなどに無意識に掻いてしまうこと、ちゃんと拭いていてもかゆくなることもあるので、お子さんが悪いわけじゃないですよ。



 デリケートゾーンの悩みで病院に行くことは、決して恥ずかしいことではありません。


 日々の悩みや苦痛を減らすためにも、気軽に受診していただければ嬉しいです。一度原因や対処法がわかれば、セルフケアで乗り切れることも多いと思います。


 では、読んでいただきありがとうございました!

 悩みが少しでも減りますように★





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