男性へ伝えたいこと(生理・閉経・更年期)
男性の皆さん。
そして、ここも読んでおこうと思ってくれた女性の皆さんへ。
まず、この話を読んでいただきありがとうございます。
性が多様化する社会において、性別で分けるのは間違っているかもしれませんが、『今の身体が男性』ということでお話させてください。
人類の約半分は、身体の構造が女性です。
あなたの周りにも女性がいるでしょう。
イライラしていたり、つらそうにしている人がいたら悲しいですね。八つ当たりされたら怒りもわいてくるかもしれません。
身体の構造が違うから、わからないこともあるかもしれません。
女性同士でも完全には理解できません。個人差が大きいんです。
どうか「生理は病気じゃないだろ」と突き放さないでください。病気じゃないからこそ悩むこともあるし、症状がひどい場合は治療対象になる問題です。また、不妊症にも繋がる病気が隠れている場合もあります。
「大丈夫? 」
「どうしたら良いかな? 」
ほんのちょっとだけ歩み寄って、相手の意向を聞いてみてください。
過度に心配されたりするのを嫌がる人はそっとしておいてあげてください。
泣いていたり、イライラしていたら、一歩下がって客観的に見てあげてください。
感情がコントロールできない状態になることもあるんです。
お願いしてばかりですみません。
女性からしたら『生理に理解がある男性』はとてもありがたく、優しく思えます。
温かな気遣いには、きっと「ありがとう」「優しいね」といったプラスの言葉と笑顔を返してくれるのではないでしょうか。
そして、『閉経』についてもお伝えさせてください。面倒で、嫌な生理が終わることは女性にとって100%嬉しいことではありません。
赤ちゃんを産めなくなる。そのことに『女』であることが終わったかのような悲しい感情を抱く方もいます。身体の老いをヒシヒシと感じる現象なのです。
一年間、生理が来なかったら状態を閉経といいます。現在の日本人女性の平均閉経年齢は50.5歳ですが、これは個人差があります。40歳前半で閉経する方もいます。
閉経に伴って、女性ホルモンは減少しそれに伴って『更年期症状』が出たりもします。こちらは生理以上に、症状が多岐に渡り、他の病気が隠れている場合もあります。ひどい抑うつ状態に日常生活がままならなくなり、精神科と婦人科に交互に通う方もいます。
治療が必要な場合を『更年期障害』といいます。治療法はサプリからホルモン補充療法(HRT)、プラセンタ注射や漢方など様々です。
いつまで治療を続けるのかも難しく、患者さんは常に迷われています。個々の症状の差もあるので、補充するホルモン量や投与方法を調整したりも必要です。劇的に改善して楽になる方もいれば、いまいちスッキリしない方もいるんです。
「病院に行っているから大丈夫」と安易に考えないでください。ほんの少しでも体調を気遣ってもらえたら嬉しいです。薬よりも優しい言葉や手助けが必要なこともあります。
どんな人でも、性別でも、他者を完全に理解することはできません。でも、歩みよることはできると思います。
言葉や行動で傷つく人がいる一方で救われる人もいます。
誰もが笑って暮らせる優しい社会を作るためにも、是非女性の身体について知ってもらえたら嬉しいです。
この話を最後まで読んでくださり、本当にありがとうございます。優しいあなた様に幸あれ★
次の話は、学生さん応援の自主企画の案内です。生理の話にはこちらから飛んでくださいね。
→①生理って何のためにあるの?
https://kakuyomu.jp/works/16817330648343841176/episodes/16817330648353100283
生理の話はわかってるけど、経血もれしてる人を見つけたときの対応のヒントを知りたい方はこちらへどうぞ。
→⑧血がもれちゃった
https://kakuyomu.jp/works/16817330648343841176/episodes/16817330648624355982
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