⑬ミレーナってなに?(過多月経と月経困難症の治療ができるすごいやつ)

 ミレーナというのは、子宮の中に入れる器具の名称です。

 以下はバイエルさんのホームページの説明文の抜粋になります。


『ミレーナ52mgは、黄体ホルモンを子宮の中に持続的に放出する子宮内システム(IUS: Intrauterine System)です。低用量経口避妊薬(OC)の避妊効果と、子宮内避妊用具(IUD)の長期の避妊が可能であるという特徴を持っています。また、過多月経+月経困難症の治療薬として国内外のガイドラインですすめられています。現在では世界約130カ国で、延べ約3,900万人の女性が使用しています』


 ミレーナから放出される黄体ホルモンは子宮内膜の増殖を抑える働きがあるので、内膜が薄い状態になり月経量が減り、月経痛が軽くなります。

 また、受精卵の着床と精子の子宮内への進入を阻害するため避妊効果を発揮します。

 ※生理痛や過多月経の場合は保険適応。避妊目的の場合は自費となります。


 ミレーナには以下のような利点があります。


・継続して最長5年入れておけるので費用的な負担が少ない。

・自己管理もほとんど必要ない(薬ではないので飲み忘れの心配なし。病院の定期的受診くらい)

・出血量がかなり少なくなるのでナプキン代が浮く。

・薬剤の作用する範囲が子宮周辺のみなので血栓症などのリスクがない。

・避妊失敗率がピルより低い(0.2%。ただし性感染症は防げない)


 良いことづくめです。子育て中のお母さんなんかにおすすめしたいですね。妊娠を希望するようになったら病院で抜去してもらえばいいだけですし、継続して避妊や治療をする場合は5年で交換すればいいです。


 難点は経膣分娩を経験していない方には挿入しづらいこと、挿入の際に痛みがある場合があることですね。(経膣分娩未経験の方にも本人のご希望で挿入したケースはあります)

 あとは稀ですが、あまりに経血量が多いと自然に抜けてしまうことがあることでしょうか。


「身体の中に器具を入れるのは不安」と思う方もいるかもしれませんが、日常生活で異物感を感じることはほぼないと思います。

 挿入して、一旦慣れれば本人の負担が少ない方法です。選択肢のひとつとして知っておいていただければと思います。



 さて、これで生理の関連のことについては書き終わりました~。

 次回からは【お悩みいろいろ】のパートに入ります。

 日常生活の身近なお悩みに対する、自分でできる対処法をお伝えする予定です。


 日々の生活が少しでも楽しく、楽なものになるような内容を目指して頑張ります!

 リクエストはお気軽にどうぞ~★ 質問も待ってます♪

 では、読んでくださりありがとうございました。

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