ゴブリン退治

 冒険者ギルドをでて約1時間後ゴブリンを刈るために今俺とミリアは領都付近の山の中にいる。


 「岩よ!」


 その短い詠唱とともにゴブリンの喉元付近から岩が伸びそのままゴブリンの喉元を突き刺す。


 「初めて使ってみたがこれえげつないな。」

 「そうですね。」


 この魔法だが本来は手に岩を出すだけの詠唱である。

 

 ではなぜそんな魔法でゴブリンを倒すことが出来たのか?


 その答えは人類の魔法の詠唱という技術にある。


 人類ははるか昔、魔物よりも魔法を上手く扱えず魔物に追い込まれていた。


 しかし、そんな人類にある日、一人の天才が現れる。


 彼は詠唱というものを編み出した。


 詠唱の効果は魔法の操作の固定だ。

 

 つまり、ある一定の技量、魔力量さえあれば人類が自分の技量を大きく超えた魔法が使えるようになったのだ。


 しかしその代償として人類は詠唱以外の方法で魔法を発動することが出来なくなってしまった。


 しかしながらこの詠唱魔法によって人類は生存圏を大きく広げることになったのである。


 ここでもう一人天才が現れた。


 その名はグレイスほかでもない俺の母である。


 彼女はなにを思ったか魔法の発動工程を現出と射出の2工程に分けた。


 そしてある仮説を立てた。


 ある程度の魔力を動かすことが出来るなら現出だけの詠唱と魔力操作だけで攻撃魔法が使えるのではないかと。


 そしてこの仮説は正しかった。


 その結果が今の光景である。ようは自分の魔力をゴブリンの目の前まで移動させてから現出することでゼロ距離射撃も可能である。

 

 ちなみにこの方法では魔力の操作能力と魔力さえあればどんな火力の攻撃さえも使える。


 つまりある程度の魔力量がある貴族に生まれた俺は魔力操作理論上すべての攻撃魔法を使えることになる。


 幼いころから母に魔力操作ばかり練習させられていたのはこのためだ。


 ちなみに現在この魔法の発動方法を習得しているのは俺とミリアそして母だけだ。


 母は一応この方法を発表しようとしたが魔法学会はそんなわけがないと相手にしなかったそうだ。

 母の天才さに思いをはせながらゴブリンを刈り続ける。


 もう十体も倒したのだ戦果としては十分だろう。


 「そろそろ帰るか。」

 「初めての実践ということもあって随分と楽しんでいたようですがもう終わりでいいんですか?」

 「いやゴブリンも殺しすぎると大変なことになるんだよ。ここらへんで止めておかないと」

 「そういうものなのでしょうか?」

 「うん」

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 完全な説明会です。特に読む必要はありません。

 

 一応伏線も張ってあるし、この話読まないと主人公が謎に俺tueeeeしてることになりますがそんなことは無視してください。


 ちなみに主人公は前世で発展途上国で狩りを手伝ったことがあるため動物を殺すことに拒否反応はありません。

 

 ちなみに章題の冒険者ギルドと銃ですが

 冒険者ギルド+銃   というよりかは。

 冒険者ギルド×銃   という感じです。

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