パーティー
大分、王子に失礼なことを言ってしまった気がするが、あれは王子が悪いだろう。冒険者ギルドに関して文句を言うついでに国王に文句を言っとけばいいだろう。
所詮王子とは言ってもあれはまだただの聞き分けのない悪ガキだ。
国王も理解してくれるはずださして問題にはするまい。
そんな感じである種の楽観視をしたままルーク王子の誕生日パーティーの当日を迎えた。
ちなみに今回のパーティーは俺の親は不参加だ。
辺境伯家が国境を離れるのは国防上望ましくないため王子の誕生日パーティーレベルには出席しなくてもよいことになっている。
ではなんで俺が参加しているのかというと辺境伯家は参加しない代わりに自分の子供を参加させるのが一般的であるからだ。
今年10歳になって俺が参加できるようになったため今年から俺が参加するというわけだ。
パーティー会場である王城の大広間にミリアと入ると金髪イケメンやろうことルーク王子が何やらこっちによって来た。
「見つけたぞヒース!俺と決闘しろ!」
こいつはなにを言ってるんだ?
普通自分の誕生日パーティーのさなかに決闘をしようとする王子がいるのだろうか。
それに貴族、王族同士の決闘は大きな影響力を持つ安易にするものではない。
「なぜ決闘なのでしょうか?やるとしても模擬戦...」
「じゃあ模擬戦でも構わない!」
「ですし。ふつうパーティー中のいざこざは避けるものではないのでしょうか?それにしてもなぜ決闘を全く身に覚えがないのですが?」
「てめぇごちゃごちゃうるさいんだよ!とにかく戦えよ!」
「嫌ですが。」
「王子である俺の命令に逆らう気か!」
「いえ。逆らうも何も私たち辺境伯家が従っているのは国王の方です。その国王の前で決闘騒ぎなどという見っともない行為をするわけにはいきません。ですので決闘するわけにはいかないのです。」
「ふ~ん。じゃあ仕方ないそっちのメイドを抱かせてくれたらそれで手を打ってやろう。なんたってこの間邪魔してきたのはそっちだからな。」
「そんなの「はい」っていうわけないだろうが。」
「まぁ別にそっちの了承をわざわざとる必要も無いんだけどな」
この国ここまでの悪ガキが王子で大丈夫なのか?本当に反吐が出そうだ。
出来るだけ事を荒立てたくは無かったがメリアの安全に関わる事だ仕方あるまい。
「分かったやってやるよ」
「うん?」
「決闘をやれば良いんだろやってやるよ」
さぁ決闘だ。
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