概要
狭間の語り部は言った。それは朔月に降り立つ神の所業だと。
あの街を歩くと私にはこう見えますが、貴方にとっては如何なものでしょうか。
――琵琶法師――
――琵琶法師――
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!美しい街並みをそぞろ歩くような心地よさ
ずぅっとこの場所を楽しんでいたい。
このままずっとここにいたい。
読み終えたときには、旅の終わりのような寂しさを感じてしまいました。
一つ一つの表現が、どこか滑稽で、優しくて、味わい深いのです。
そこにいるものたちが、どうしようもなく愛しい。
でも、ほんとうはそのものたちこそが、私たちを守ってくれているのです。
作者さまはよほど世界の裏側に精通しておられるのでしょう。
でなければ、こんなに短い文章で、こんなに愛しい世界を描けるはずがありません。
ストーリーらしいストーリーはありません。
居心地がよくて、やさしくて、よい香りのするこのテキストは、余分なものは加えず、そのままで味わうの…続きを読む