アダムの嘲笑（ちょうしょう）

2001年、大阪。
大阪城公園でゴミ袋に入ったバラバラ死体が発見される。
更に、事件発生から数時間後に十三で2人目のバラバラ死体が発見されることになる。
事件の捜査を進めていた大阪府警の刑事、赤城翠星（あかぎすいせい）と神結英樹（かみゆひでき）だったが、バラバラ死体は増える一方。
そして、お手上げ状態となった大阪府警はとある女性に捜査の白羽の矢を立てる。
彼女の名前は阿室麗子（あむろれいこ）といい、かつて神戸を恐怖のドン底に陥れた爆弾魔を捕まえたという実績を持っていたのだ。しかし本業は小説家であり、自分の小説が売れないことに対して頭を抱えていた。
管轄外の女性に対して捜査依頼をすることに抵抗を感じていた赤城刑事だったが、麗子の小説を読んでその作風に衝撃を受ける。
そして、赤城刑事は麗子に捜査…続きを読む