概要
お母さんと一緒に逃げた。お父さんは「誘拐」だと言った。
夫からDVを受けていた美和は、ある日、娘と共に家を出る。
二人は離婚成立後も執拗に父親から追われることになる。
「実子誘拐」の言葉の是非を問う中編小説。
二人は離婚成立後も執拗に父親から追われることになる。
「実子誘拐」の言葉の是非を問う中編小説。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!「実子誘拐」、その現実とは?
母親は思わず家を飛び出した。DVに耐えかねてのことだったが、大事な娘を家に置いてきてしまった。後悔しながらも、あてもなく彷徨う内に、母親はある一人の少女に出会う。少女もまた、家出をしていた。そして少女は、ある秘密を抱えていたのだが、母親にはどうすることもできなかった。
少女とのやり取りに勇気づけられるように家に戻った母親だったが、家では娘が父親にDVを受けていた。苛烈な暴力に晒された娘は、病院に運ばれる。そしてその病院で転機が訪れる。父親の暴力が認められ、両親が離婚することになったのだ。もちろん娘である主人公は、母親との暮らしを望んだ。
高校生になった主人公は、友達もできて、母親との二…続きを読む