16話、冒険者登録をする

 次の日に学園長に会い、冒険者登録をして魔獣と戦い実力を付けたいと言うと、ハンライ学園長は。


「此の学園は、授業に出なくても進級試験と卒業試験に合格すれば、進級して卒業も出来ます。リュウト様なら問題ないので自由にしてください」


 学園長から許可を取ったので、放課後に仲間と移転魔法で自宅に行くことにして誰もいない場所に行き。


「時間がもったいないから移転魔法で僕の屋敷に行くから皆、手を繋いで」


 ナナファ―ナが顔を赤くしてリュウトの手を握りサヨナァが普通に反対の手を握り、ダンライが服を掴むと目の前が歪み、気が付くとリュウトの屋敷の庭に移転したのだ。


 リュウト以外の3人は移転魔法は初めてなので、信じられずに。


「凄い!・・信じられない!・・嘘―!」


 サヨナァが呆れてのか。


「まぁ、リュウトだから・・・・」


 ダンライも諦めたのか。


「うん、リュウトだから、何でもありだ」


 ナナファ―ナが顔を赤くして。


「アッ、リュウトの手を握ったままだ」


 玄関で侍女のシャロンが出迎えてくれたので、部屋にお茶を用意するように言い、部屋に行き用意されたお茶を飲みながら。


「冒険者登録をすることを、皆の両親は許してくれたのかな?」


 ナナファ―ナが上目使いで。


「お父様に、リュウトの屋敷に住んで一緒に行動しなさいと言われました。」


 サヨナァがナナファ―ナを見て。


「私も両親に同じことをいわれたわ。それと両親が自分たちだけが、リュウト様に会ってないから一度、会いたいと言っていました」


ダンライも苦笑いをして。


「何故か、僕も二人と同じ事を言われて、許す処か追い出されたよ ・・・・」


 何故かこうして3人はリュウトの屋敷で暮らす事になったのでした。


 この国の王女と、公爵の息子、辺境伯の令嬢が自分の屋敷に住む事になり。


 普通では考えられない事態に次の日に創造の魔法で2階建ての屋敷を改築して3階を追加して自分の部屋と同じ部屋を増設したのです。


 3人はトイレは勿論、初めてのお風呂を気に入り、絶賛して喜んでいた。


 3人の引っ越しが終わり、冒険者登録をする為に今日は貴族と思われないように、前世のジーンズの上下を創造の魔法で作り、お揃いの服装で冒険者ギルドに来ていた。


 王都のギルドは、3階建ての石作りの建物で入り口の上には大きな剣、盾、魔法杖の看板が飾られて中に入ると中央に上の階に上がる階段があり。


 階段の左は軽食と飲み物を提供する場所と大きなホールには掲示板があって掲示板には依頼用紙が張ってあった。


 右側には受付と討伐した魔獣や魔石の買取所が並んでいた。

受付に行きリュウトが受付をしている巨乳の女性に。


「冒険者登録をしたいのですが」


 言われた受付嬢が、何故かリュウトの顔を見て固まっているのでもう一度同じ事を言うと。


「アッ、す、すみません! 冒険者登録ですね、此方の用紙に必要事項を記入してください」


 渡された用紙には、名前、年齢、職業、能力を書く欄があつたが僕たちは相談して天使教で言われた職業、能力を書き。

名前は愛称を書く事にしたのです。


 僕は前世の名シンジ、ダンライはダン、ナナファ―ナはナナ、サヨナァがサヨにして用紙を受付嬢に渡すと、受付嬢は。


 後ろの、機械に何やら打ち込み4枚のカードを渡して、冒険者の規則や階級を書いてある説明書を渡してくれた。


「此の説明書をよく読んで下さいね。最初はE級からのスタートに成ります。4人はパーティーを組まれるのですか? それならパーティーの名を決めて登録をして下さい」


 ナナファ―ナが勝手に。


「パーティーの名は【希望】で登録してください」


「はい、パーティーの名は希望で登録いたします。それにしても、美男美女ばかりのメンバーで羨ましい。はぁ~・・・・」


 ダンライが慰めるつもりなのか巨乳の胸を見ながら。


「受付嬢さんも、立派な胸をお持ちでさぞや男性にモテるでしょう」


 受付嬢が真っ赤になっていると、サヨナァが自分の胸を見て。


「ダンライ、今のは私に対する嫌味なのかな?」


「い、いや・・・・そんなつもりでは無いから・・・・・・男の性でつい・・・・」


 ナナファ―ナが、僕を見て何か言いたそうにしていたのが僕は、渡された説明書を見て。


 冒険者のランクは、E級、D級、C級、B級、A級、S級、SS級の7階級があるのか。サガントに言われたS級に成るのは大変だなと思い。


 説明書を読んでいくと、E級冒険者が受けれる依頼は、薬草採集と討伐は単独では出来なく4人以上のパーティーならD級の魔獣なら許可されていたのです。


 掲示板に張り出されている依頼書を見に行くと、ポージョンの材料になる薬草10本以上とD級魔獣の飛びラビットの5匹の依頼書が有った。


 それを受付に持っていき、受理されたので一度屋敷に戻り、装備を整える事にしたのだ。


 各自の合う武器を創造の魔法で作り、ナナファ―ナには、魔法の威力上げる魔法杖を、サヨナァには槍を、ダンライには此の世界の両刃剣を作って渡した。


 自分は前世の記憶にある日本刀を、その他に3人には家が一軒入る位のマジックバックを渡すと。


 サヨナァが驚き。


「ちょ、ちょっと待って! 此れって伝説の空間魔法で作られた物が大量に入れる事の出来る収納バックよね。


 国宝級で売れば一生食べていける金額なのよ。こんな高価な物をを簡単に作れるリュウトは・・・・・・言葉に成らないわ」


「サヨナァ、リュウトのやる事に驚いていたら寿命が縮むからもう諦めなよ」


 次の日にハンドイが馬車で、王都に近い黒の森には魔獣が出るが薬草も豊富なので黒の森の近くまで送ってもらい。


 馬車から降りて、黒の森の浅い所で依頼された薬草を探した。

 無いので少し奥に入り、探知魔法で探すと依頼された薬草の群集地が見つかり。


 依頼されたは10本以上だったので50本を採集して次の依頼された飛びラビットを探知すると、10匹の群れを直ぐに見つけた。


 リュウトが魔法で動けないように拘束してサヨナァが槍で、ダンライが剣で倒して、血抜きをしてマジックバックに入れて帰ろうとした。


 だが魔獣がいるはずのない森から出た所に灰色狼魔獣の群れが10匹位いたのです。


 灰色狼魔獣は、C級魔獣で鋭い牙を持ち体長は2m位だが、鋭い牙や噛みついて攻撃してくる厄介な魔獣なのだ。


 僕は簡単に倒せるが、3人に経験を積ませる為に。


「ダンライは剣で、サヨナァは槍で、ナナファ―ナは水魔法で氷の槍を作り戦って見ろ」


 だが結果は、3人は1匹も倒せなくダンライとサヨナァは噛みつかれ、ナナファ―ナは焦って氷の槍を作れずに牙で刺されそうになり。


 仕方なく僕は、絶対0度の霧で10匹を瞬時に凍らせて動けなくしてナナファ―ナに。


「凍ったツララを想像して、掌からそのつららを魔獣の頭を目掛けて放ってみて」


 2回は失敗したが3回目に成功して魔獣の頭をツララで撃ち抜いたのだ。


 要領がわかって、残りの9匹の魔獣の頭を撃ち抜き。


「出来たー!! 初めて攻撃魔法を使えたー」


 ダンライとサヨナァはガックリとして悔しそうに唇を噛んで。


「情けない、全然ダメだ! ・・・・」


「まぁ、最初だから仕方ない。だが自分の実力が分かって良かったろう。此れから訓練すればこんな魔獣位は直ぐに倒せるようになるよ」


 倒した灰色狼魔獣をマジックバックに入れ、王都の近くの河原に移転してリュウトだけ屋敷に移転して。


 ハンドイに荷車を河原の近くに持ってくる来るように言い。再度移転して3人の居る河原に戻り今日の反省をしていた。


 暫くすると、ハンドイが馬に荷車を引かせて来たのが見えて荷車に飛びラビットと灰色狼を積んでギルドに向かったのです。


 サヨナァが怪訝そうに。


「わざわざ、荷車を持って来るより、ギルドに移転してマジックバックから魔獣を出せば良いのに」


 ナナファ―ナが言い聞かせるように。


「あのね、そんなことをしたら、リュウトが天使教会が授けた以外の魔法を使えるのがバレルでしょう。サヨナァも天使教会が授けた水魔法以外の風魔法を使える事は、私たち以外に知られてはいけないのよ。何故かは分かっているでしょう」


「ごめんなさい。分かっていたのに・・・・此れからは注意します」


 王都の門番が灰色狼魔獣を見て驚き、ギルドに着くまでも住民に驚かれながらギルドに着いたのでした。

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