34話 邪神の捕縛
今日は、いよいよワァーカ世界のオリコン帝国に遠征する日だ。
目的は人質を救い出してバロン皇帝を倒すか捕縛する事だが必ず成功させる決意でマリサライ基地を旅たった。
宇宙空間に出るとワァーカ世界の宇宙空間に座標を設定してワープ航行して気が付くと知らない宇宙空間で遠くに3つの惑星が浮かんでいる。
ナイトが説明してくれて。
「1番大きな惑星がオリコン帝国のあるオリコン惑星で後の2つの惑星は、今は帝国の支配下にありますがスイナァ王国とライロ王国のあつた惑星です」
セブン号とハッピー号をワァーカ世界の宇宙空間に待機させて俺はサビオとライナ、ナナファーナの3人を連れてジアールの旗艦に移り
4人は捕虜としてオリコン帝国に向かったのだ。
帝国の空軍基地に着くと直ぐにバロン皇帝の住む宮殿に呼び出されてジアールについて行くと、謁見の間に案内された。
謁見の間には皇帝の姿は無く一段高い豪華な椅子の下の両側に閣僚と思われる人たちが並んで椅子に座っていた。
俺たちは、部屋の中央に用意された椅子に座り待っていると1番上席の人物が立ち上がり。
「バロン皇帝のご入場である」
その声と共に全員が椅子から立ち上がり拍手をして上段の豪華な椅子の奥からバロン皇帝が姿を現し椅子に座ると俺を見て。
「貴公がアーレギ世界の王か?」
俺は、一応臣下の態度で。
「はい、アーレギ世界の王、リュウト、プテラノです」
此の部屋にいる人とバロン皇帝を鑑定してみて予想をしていたが、バロン皇帝以外は本当に魔力が0だった。
最後にバロン皇帝を鑑定して見て驚いた。
何故なら彼は、肉体を持っていない精神体で要するに魂のような存在だったのだ。
ラブシャーヌ創造の女神から闇落ちした邪神と聞いていたのであの堕天使よりも能力とレベルが高いと思っていたが、何と能力もレベルも0だったのである。
だが、精神体となると倒す事や捕縛するのが難しく操っている肉体を滅ぼしても精神体が逃げ出し別の人間に憑依して操れば分からなくなってしまう。
それに邪神は何処から手に入れたのか精神操作腕輪を持っている。
どうしたら邪神を捕縛出来るか考えているとバロン皇帝が。
「アーレギ世界の王よ、我が帝国の属国になり余の命令に従う事を誓うか? 誓うなら今まで通りアーレギ世界の住民をそのままにして貴公も王のままで良いが如何いたす」
俺は、考える時間が欲しかったので。
「そのつもりですが、こちらの要求もあるので側近と相談したいのですが、少しの時間を頂けないでしょうか」
「うむぅ、もっともである。だが無理な要求は致すなよ。1時間だけ時間をやろう」
邪神はお人好しなのか分からないが俺たちを別室に案内させた。
別室に入ると部屋に結界を張り会話が聞こえないようにして皆に鑑定した事を話してどうしたら捕縛出来るか相談すると、サビオが。
「まず、精神操作の腕輪を壊して私が邪神を精神操作してみましょうか?」
ライナが。
「でも、精神操作に気が付いて逃げられたらどうするの」
ナナファーナが考えていたが。
「私は、結界魔法も使えるから精神体を結界の中に閉じ込めて別な人間に移したらどうかしら。移した人間を結界に閉じ込めてバロン皇帝を正気に戻して、皇帝がどんな人か見極めて交渉するか駄目な人だったらサビオの精神操作で味方にしては」
「流石に俺の女房だ。それでいこう」
邪神を移す人間は司会をしていた人が鑑定した時に権力主義者で欲の強い人なので今後の役に立たないと思い選んだ。
俺たちが謁見の間に戻ると邪神が。
「話は済んだか。要求はどんな事だ」
俺がゆっくりと話して。
「話し合いの結果。俺たち王族の身分と体制の保証に住民の虐殺をしない事です」
俺がゆっくりと話している間にナナファーナが邪神を結界に閉じ込める事に成功した合図があり、俺は精神操作の腕輪を目に見えない細いビーム光線で破壊することに成功した。
直ぐにサビオが精神操作した。邪神は気が付き逃げようとしたのでわざと、あの司会をしていた人間に憑依出来るようにしたのだ。
邪神が乗り移ったのを確かめてナナファーナがその人間を結界で包み込むのに成功して。
「リュウト、上手くいって邪神を結界に閉じ込めるのに成功したわ」
邪神が喚き出して。
「ん?・・・・出られない!・・・・わしに何をした。此処から出せ。貴様らは何者だ~!・・・・くそ~、早く此処から出せ~・・・・・・」
騒ぐ邪神を無視してサビオがバロン皇帝を精神操作して邪神が乗り移っていた時の記憶を残して正気に戻すと。
「余は何者かに精神を乗っ取られて操られていたのか。何という事だ、操られていたとは言え国民に申し訳ない事をした」
バロン皇帝が正気に戻り最初に言った言葉が国民に対する謝罪の言葉でその後、椅子に倒れるように座り込み暫く記憶を整理していたのか俺に向かい。
「アーレギ世界の王、リュウト・プテラノ迷惑をかけて済まなかった。余を助けてくれて礼を言う、本当にありがとう。感謝する」
「どうやら正気に戻られたようで良かった」
見ていた重臣たちは何が起こったのか分からずにいた。ジアールが。
「バロン、昔に戻ったみたいだな」
「おお~! ジアールか。久しぶりだな、友よ、君の王国を攻めて属国になどして済まなかった。許してくれ、ライロ王国は返還するので王国を再建してくれ」
「バロン、その話は後にして今日はゆっくり休んで頭の中を整理して明日にリュウト様たちも交えてゆっくり話し合おう」
こうして邪神を捕縛する事に成功した俺たちは明日にバロン皇帝と話し合う事にしてセブン号に移転して帰ったのだ。
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