36話、バンダイ公国で1

僕は、アリラファ王妃の手管に? 掛かりナナファ―ナとライナが婚約者になった。


 前世の26歳とこの世界の年齢17歳を合わせると43歳の今まで。

恋人一人もおらず女性とは縁のない人生で、恥ずかしいがまだ童貞なのだ。


 それが、ナナファ―ナとライナと言う。絶世の美女2人に想いを寄せられて、如何して良いか分からず。


 周りから朴念仁と言われていた、自分の気持ちは2人とも大好きなので正直に自分の気持ちを伝える事にしたのだ。


 王都から移転して領地の城に帰り、ナナファ―ナとライナを自分の部屋に呼び出し。


「二人に話がある・・・・実は今日、王城でアリラファ王妃から言われて、2人と婚約する事になった、ナナファ―ナとライナはそれで良いのか。嫌だっら断ってもいい」


 ナナファ―ナが満面の笑顔で。


「はい、私はリュウトを大好きだから嬉しいです」


 ライナは真面目な顔で。


「私もリュウト以外の男性とは結婚など考えられない位、リュウトが大好きで愛しています。すぐにでも結婚したいです」


「僕は、今まで女性と付き合った事が無く女性の扱いに慣れていないので、二人に迷惑をかけたが。此れからも迷惑を掛けると思う。僕もナナファ―ナとライナを大好きだよ。だから僕と結婚してください」


 2人は、リュウトに抱きつき同時に。


「嬉しいー! リュウトと喜んで結婚しますわ」


 こうして僕は、ナナファ―ナとライナを正式に婚約者にしたのだ。


 次の日には、ダンライとサヨナァにもナナファ―ナとライナの2人と婚約した事を伝えるとサヨナァが。


「おめでとう~ やっと、朴念仁のリュウトを陥落させたのね。私とダンライもラブラブで毎日が楽しいわ。アッハハ」


 それから、バンダイ公国を訪問する事になったのを話して、1週間後に旅立つ事にしたのだ。


 僕は、これまでを振り返り、前世では日本の大学で物理学の研究生だった自分が、何故かとんでもない力を授けられてしまい。


 龍人王に生まれ変わったのには理由があると思い。


 本当はのんびりとスローライフを送りたかったが、今は運命に逆らわずに生きて出来るなら、この世界を与えられた力を使い平和にして、その後はのんびりと暮らそうと思ったのです。


 旅立つまでの1週間は、軍の事は将軍のジャンクに任せ。

内政の事は執事のボンドに何かあったら通信機で連絡する様に言い任せた。


 いつもの5人で王都に移転して行き、国王夫妻にナナファ―ナとライナを正式に婚約者にした事を伝え。


 婚約発表と結婚式は落ち着いてからするように言い。王都から車でバンダイ公国に向かった。


 王国から公国までは馬車なら10日以上、掛かるが、車なら2日で行けると思い、観光気分で車を走らせていた。


 運転は車好きなライナがした、飛ばし過ぎるのでナナファ―ナが景色を楽しめないと言い、何回もスピードを落とさせていたのだ。


 途中で野営をして、2日目に公国の公都リョクラに着いた。

 公国は緑豊かで公都リョクラはまるで森の中に家が立ち並んでいるみたいで自然が多く想像と違い驚いたのだ。


 着く時間を通信機で軍務大臣ザーガイに知らせておいたので、公都の入り口にはザーガイが出迎えに来ており車を見て。


「リュウト様、公国にようこそ。王国から2日で着くとは驚きました。もしかして、その馬車みたいなのが乗り物なのですか」


 ダンライが諦め気味に。


「そうです。リュウトの作った魔道具で車といいます。リュウトの作る魔道具やする事、成す事に驚いていたら心臓が持たないので諦めて受け入れた方が良いですよ」


 僕が車をマジックバッグに入れると、ザーガイが。


「ええー! もしかして空間魔法魔法も使えるのですか?」


 ダンライが又。


「だから、言ったでしょう。僕らも最初は驚いていました。今はリュウトだからと思い多少のことでは驚かなくなりました」


「本当ですな。リュウト様ですから何でも有りと思う事にします」


 ザーガイの案内で森の中、いや街の中を進むと建物は全て木造で街の中心部には、木の周囲が10m以上ある大木があり。


 見上げても木の先端が見えない位高く、その側に3階建ての大きな建物があり。その建物が王族の住まいで重要な会議なども此処で行うと説明された。


 屋敷の門の前には、エルフ族、獣人族、人族10人が並んでいて、エルフ族の男性一人が進み出てリュウトの前に膝を付き。後ろにいた人たちも同時に膝を付き。


「リュウト龍神王様、初めてお目に掛かります。私はバンダイ公国の国王のナルアン・パイオニと申します。この度はこの公国においで頂きありがとうございます」


「僕はリュウト・プテラノだが、龍神王と呼ぶのは止めてくれないか」


「ザーガイから聞いております。此処にいる者は、秘密を洩らしような者はおりませんのでご安心ください」


「そうか、其れならいいが。僕は堅ぐるしいのが大嫌いだから最初は仕方無いが普通に接して欲しい」


「は、聞いております。特に娘のライナの事も良く聞いております」


「そ、そうか・・・・ナルアンは地獄耳の持ち主みたいだな」


「アハハ、お転婆ですが可愛い娘ですので、

此れよりは屋敷の中で話しましょうか。案内いたします」


「国王自らとは申し訳ないな」


「もうすぐに義息子になるリュウト様ですから・・・・・・」


 案内されて屋敷の中に入ると、木造の屋敷は見かけより広く、木の香りがして前世の昔の田舎の匂いと同じで懐かしく感じた僕だった。


 広い広間に案内されて各自の自己紹介が終わると、簡単な歓迎の宴が始まり、ナルアン国王がライナに似た綺麗な女性を紹介し。


「妻のルナシー王妃でライナの母親です」


「リュウト様、初めてお目に掛かれて、嬉しゅうございます。あのお転婆娘を良く手なずけましたね」


  側にいたライナが頬を膨らまして。


「先程から私の事をお転婆、お転婆と言いますが、今はリュウトの妻になるのでお淑やかな女性になろうと努力しているのに・・」


「オホホ、そう言えば、少しは女らしくなったわね」


「もう~ お母さま、取ってつけたような事を言わないでよ」


 玄関で出迎えてくれた10人は、いずれも公国の大臣たちで人族が2人、獣人族が4人、エルフ族4人でこの国には,獣人族、人族、エルフ族の混血人も少ないがいるらしい。


 10人の各大臣とも親密になれて、宴が終わり。その晩は疲れているからと各自、用意された部屋に行き眠りについたのです。

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