概要
~~もう何も失わない為に。失わせない為に~~
幼いころに両親を亡くし、大切なものを失う人生を送ってきた青年。
彼は失うことが怖かった。
だから大切なものをもたなければいいと。
しかし彼をその冷たい底からひきあげてくれた恋人。
彼は、近々結婚を約束した彼女と二人暮らしをしており、幸せな日々が続くことに何の疑いもなかった5/
しかし、仕事を終え、家に帰った彼を待っていたのは…………。
強盗に殺され、血まみれで倒れている彼女だった。
そこには許容しきれないほどの絶望があるだけだった。
彼もまた、その場に居合わせた強盗に殺される。
人生はそこで終わるはずだった…………。
しかし、目が覚めるとそこは見慣れない森の中。
異世界に転生していた。
果てしない絶望と、憎しみをもって転生した青年。
その青年に闇の力が宿る。
その力で何を成し