概要
独りは寂しい。一人なら楽しい。
遠い生まれ故郷の高校を進学先に。それは幼い頃に仲の良かった、兄貴分の住む町。それは約束の品を返すために、ではなく。昨年まで女子校だったのだから、必ず彼女を作れるという野望を胸に。
しかし現実は、そう甘いものでない。
◆登場人物◆
◯見嶋行雄(みしまゆきお)
今年度から共学に変わった土原学園に入学したが、高校デビューに失敗してぼっち生活が始まる。
◯明椿倫子(あけつばきのりこ)
土原学園で出会ったクラスメイト。いつも背すじを伸ばした、真面目な印象の女子。
◯田村良顕(たむらよしあき)
行雄の中学校時のクラスメイト。元女子校へ行こうとそそのかした張本人。
◯弥富鈴乃(やとみすずの)
いつも図書室に居る、二年生。可愛い物を愛し、与えられた役目をきちんとこなす。
◯七瀬先生
土原学園の歴史担当教諭。文芸部顧問
しかし現実は、そう甘いものでない。
◆登場人物◆
◯見嶋行雄(みしまゆきお)
今年度から共学に変わった土原学園に入学したが、高校デビューに失敗してぼっち生活が始まる。
◯明椿倫子(あけつばきのりこ)
土原学園で出会ったクラスメイト。いつも背すじを伸ばした、真面目な印象の女子。
◯田村良顕(たむらよしあき)
行雄の中学校時のクラスメイト。元女子校へ行こうとそそのかした張本人。
◯弥富鈴乃(やとみすずの)
いつも図書室に居る、二年生。可愛い物を愛し、与えられた役目をきちんとこなす。
◯七瀬先生
土原学園の歴史担当教諭。文芸部顧問
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!読後感が優れています。カタルシスを得たり、わちゃわちゃしたい方どうぞ!
2022年7月28日時点で、全116話、321,202文字、2022年4月3日からの長いご執筆もお疲れ様でした。
時折、お加減が芳しくないとのお声も聞きましたので、心配しておりました。
三冊は出せる勢いでのご無事の完結、誠におめでとうございます。
ジャンルは、現代ドラマとなっております。
男子が僅かだが、女子校だった所に入学したらどうなるのか。
そこからドラマは始まります。
私は、躓き易い一人の人が、独りでどうするのか、そこを重視して拝読いたしました。
主人公、見嶋行雄は、そんな筈ではないのだがコースを進みがちです。
悪気は全くないのですが。
最後に向けて力を合わせて行く姿…続きを読む - ★★★ Excellent!!!ぼっちが快適に一人でいられる場所だって、この世界のどこかに必ずある
待望の高校生活が始まって早々、教室での居場所をなくした主人公・行雄くん。
彼は風変わりな教師・七瀬先生と出会い、廃部寸前の文芸部の部長になります。
図書室登校の弥富先輩や、教室では目立たないタイプの優等生・明椿さんも加わり、文芸部ははみ出し気味な彼らの居場所になっていくのですが……
「ぼっち」は、自嘲的にも使われる言葉です。ネガティブ思考の行雄くんのキャラ性を表すのに、これ以上ない語でもあります。
だけど、教室外にでも居場所はあるのだということ。
ネガティブなままでも、前へ進めるということ。
ひとりであっても、誰かと隣り合って歩くことができるということ。
行雄くんがダメな自分を受け入れて、…続きを読む