第16話 リフォーム済

以前、知り合いが実家を離れて1人暮らしを始めるという時の話しです。


駅チカでスーパーも近い。

学校も近いこともあり、割と賑やかな場所にある物件。


オシャレで新しい感じなんだけど何故か入居者があまりいません。

入ってもすぐに引越してしまう。

見た感じ、高そうだけど家賃は相場よりもメチャクチャ安い。


もう、借り手いないから大家さん、思い切ってリフォームしました……。


知り合い、内覧のときに一目惚れ。

見晴らしいいし、家賃安いし、駅チカ。

リフォーム済だから気分的に新築じゃん。


即決です。

敷金礼金いらない、と大喜びで入居したんですがなんとなく違和感?


日当たりもいいし、風もよく入る。

快適なんだけど、なんか、ね。


気の所為ということで数ヶ月過ぎました。


ある日の夜、寝っ転がっていたとき。

床の方の壁紙が気になりました。


ホンの少しだけ、ペラっとめくれてる。

最初は気にしなかったんだけど1回視界に入っちゃったから……。


でき心で少しだけ、剥がしました。

ホントに少しだけ。


黒い線のようなものが見えました。


更にもう少し。


確認のため、床も剥がしてみたと聞きました。


当時はまだ携帯もない時代でした。

翌日、図書館で調べたら事件と自殺があった部屋だったらしく知り合いはすぐに引越したそうです。


今日はここまで。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る