第2話 時間

我が家には時間が存在しない。

……正確には時計が全く機能しない。


2階建て合計5つの小さい部屋があるがどれも正確な時間を表示してはくれない。

スマホなどの端末やビデオなどのAV機器も例外なく、狂う。

スマホなどの端末は外ではマトモなのに、です。


2階の部屋は電池を入れ替えなどしても持って3日。気づいたら止まってたりする。笑える話しですが違和感感じてて、でも気づかず。おかしいなってよくみたら、針が1つ。何時、の針だけ。長いのと秒針が最初からなかったかのようにありませんでした。気持ち悪いから即処分し、以来2階に時計は置いてません。


下の奥の私たちが使ってる部屋には一応1つかけてますが目安だけで使ってます。

だいたい、5分〜15分前後遅れたり進んだりします。時計をみて、スマホで確認。

正確に知りたければスマホを持って外へ。

団地の外ならなお、完璧ですっ!

(普通に考えたらおかしいですよね)


一番問題なのは炊事場のある真ん中の部屋。いくらかけても落ちるので下に置いてたのですが。


ある日、友達が遊びにきて、そのまま長時間話しこんでいました。結構話したね、楽しかったね、と言ってた彼女が急に沈黙。


「み、見て!」


まあ、映画ではよくみる、針が猛烈クルクル回るヤツ。それがおこってました。


「凄いね」


それ以上のコメントが出ず。ポカンと2人ながめてましたが我に返った彼女


「帰るわ」


以来、遊びにはくるけど絶対に家には上がらない。散らかり放題やから上げたくないですが


「いいよ。それよりどっか行こ」


と話しをそらす。


時間に関する話しはまだまだありますが今日はここまで。





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