ユウレイと、ワタシと、事故物件

神稲 沙都琉

第1話 おばあちゃん

7軒2階建てが2棟☓8棟建ってる我が団地。凄く古いです。昭和40年代に建てられたとかで現在は建替え真っ最中。

団地の中で首吊り自殺が2軒、謎の不審な孤独死が2軒、団地横のおウチで放火殺人事件と反対側のおウチで殺人事件の被害者。地面の下では役場が把握できていない炭鉱の坑道もあり、眠っている方がいるとかいないとか。


団地近くの交差点でも謎の交通事故多発。

見通しいいしスピードも出してない、ついでに言ったらミラーまである場所で車が吹っ飛び横転する事故もあり(その時の被害にあった車は確か5台?)大変優良な土地、です。


その団地の真ん中に位置する我が家。歩いて数分でお寺も神社もありますが家には見えない方が数人いらっしゃるようです。

その中のおばあちゃんの話しです。


息子は学校に行ってて家には私だけ。

午前中、バタバタしててグッタリ。仕事は昼からだしまだ時間あるから少し寝てから用意しよう。コレ、遅刻のフラグですよね。アラームはセットしたし、仮眠だからと、布団へ。


ハイ、爆睡しました。


ふと、人の気配に目が覚めたものの、状況飲み込めず。だって、家には私だけ。

どうも、足元付近に正座してる女の人がいるような?オカンやったらヤバいな、とボンヤリ考えてました。


「時間過ぎてるけど大丈夫かね」


その一言で完全覚醒!時計をみるとギリギリの時間。バタバタと用意をして仕事に行き遅刻は免れました。


「あと5分早く起こしてよ」

とは思いましたが助かったのも事実。

「ばあちゃん、ありがとう」

と帰ってすぐお礼を言いました。

(どこにいるか分からないんで方向は適当)


また、中の部屋でガサガサとしているとき

「あ、め〜」

の声。また、ばあちゃんでした。降り始めだったので洗濯物が濡れずに済みました。


姿見えないからどんな人かは分かりませんが優しい感じの方だと思います。

掃除途中でくたびれて寝ちゃったら上からガサガサと物を落とすイタズラまで。

早く済ませなさい、なんでしょうね。


まだまだ、他の方の話しもたくさんありますが今日はここまで。


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