第7話 入ってはいけないよ……
お風呂場の戸をあける。
何故か、そこには地下に続く長く暗い階段が続いている。
「行ってはダメ」
後ろから声がするが好奇心には勝てない。
大きく息を吸って、吐いてを何度か繰り返し階段の1番上に足をのせた。
いつまで続くのだろう。もはや、一番上は見えず、部屋の灯りも細く見えるだけになってしまった。
下もまだ見えない。真っ暗な空間が足の下に広がっている。
階段の左右に所々、豆電球のような灯りがうすく足元を照らしている。
更に下に降りていく。
もう、上も下も真っ暗で見えない。
左右はむき出しの岩肌で、ゴツゴツとしている。
更に更に下に降りていく。
下の方に灯りが見えてきた。
読経の声が聞こえてきた。
息を殺し、足音を忍ばせ、静かに降りていきぽっかりあいた空間をのぞく。
……えっ?祭壇?
「誰だ!」
髪を振り乱した女性が怒りをあらわにし、近づいてくる。
「見たな!」
このままではヤバいともときた道を引き返そうとする。
が、階段である。思うように進めない。
這うように階段を上り、できる限り相手から離れようと努力はする。
相手はある程度までくるとそれ以上はこない。
確認しようと振り向こうとすると
「見てはダメ。そのまま」
「誰?」声を絞りだすようにたずねると
「いいから。そのまま」
途中、ボロボロと崩れていく階段をなんとか登りきりもう少しで部屋、というとき
「もう、あそこには行ってはいけませんよ」
そこで目が覚めました。
祖母の住んでいた家のお風呂場のはずが何故かこうなっているという夢。
あと、お風呂場と横の部屋の間の押し入れに謎の空間があり、そこをのぞくととりこまれ帰れなくなるという夢のパターンがあります。
行ってはダメ、のぞいてはダメ、って言われてるのにも関わらず好奇心に負けて怖い思いをする。夢で良かったって思うのと、何故こんな夢
なのかなという思いと複雑です。
しかも中学生くらいから今だにみてるという夢。見なくなることがあるのでしょうか?
さて、今日はここまで。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます