概要
――そんな神典に、何の価値がある!
本当は魔術師になりたかったのに、魔力が少ないからと神殿へ放り込まれてしまった少年神官ナーソリエル。人嫌いの捻くれ者でなかなか周囲と上手くやれない彼は、大嫌いなこの場所を出るため必死に勉強して、森の塔の賢者様になってやろうと画策していた──
剣と魔法の世界における信仰とは? 神に祈りを捧げず術を使う魔術師は本当に異端なのか?
少しずつ歪みはじめた神殿、そして賢者レフルスと神官ロサラスの子供時代を描いた『シダル』の前日譚。
剣と魔法の世界における信仰とは? 神に祈りを捧げず術を使う魔術師は本当に異端なのか?
少しずつ歪みはじめた神殿、そして賢者レフルスと神官ロサラスの子供時代を描いた『シダル』の前日譚。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!少年は賢者の塔を目指す——あの子にまた会うために。
「シダル」という長い物語が終わってしまって、寂しいと思う間もなく始まったこの物語。
最初に登場した少年は、突然の来訪で叔父を驚かそうとしてみたり、そこにたまたま居合わせたエルフの親子にドキドキしたりと、あの偏屈で恐ろしい気配を放っていた賢者と同一人物にはとても思えません。
ちょっと(?)潔癖で気難しい少年だった彼が、いくつもの苦難や試練を経験しながらも、出会った仲間たちに支えられ、そして彼自身も仲間たちを支え、やがて賢者の塔への道が開かれていく。
シダルは「信念の勇者」でしたが、ナーソリエルもまた強い信念を持ち、そんな彼に導かれて、たくさんの仲間たちがやがてシダルの元に辿り着い…続きを読む