概要
青い鳥はあなたのすぐそばにいます。
主人公、山路美知留は埼玉県の坂戸で、水商売で生計を立てる母親に放置されて育った。母親のせいで友達にいじめられ、なんとか自分を幸せにしてくれる青い鳥を見つけようと、銀座の高級クラブのホステスを目指して上京する。いっとき夢を叶え、優越感に浸るが、共に働く友人の旦那さんにちょっかいを出した事がもとで銀座にいられなくなり、神奈川県の小田原へ逃げる。水商売も年齢的に続けられなくなり、仕事を転々とする美知留は新しい出会いがあり、45歳にして妊娠。やっと幸せになれると思ったのに、相手に逃げられてしまう。そんな美知留に救いの手を差し伸べてくれたのは意外な人だった。
人の人生は、良い時とそうでない時の繰り返しです。あなたにもきっと青い鳥が微笑んでくれます。
人の人生は、良い時とそうでない時の繰り返しです。あなたにもきっと青い鳥が微笑んでくれます。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!〇涙なしには読めない、母と娘の絆を描く物語
この物語は、山路美知留という一人の女性の一生を描いたものです。
物心ついたころから父親はおらず、ホステスをしている母は家事もせず、一切構ってくれない。
高校の途中で不登校になった美知留は家を出て、知り合いの家を転々とする。
18歳になった彼女は、銀座の一流ホステスになるという夢を叶えるため、東京で一人暮らし始める。
――というのが冒頭部分のあらすじです。
ホステス時代のきらびやかな描写、ほかのホステスとのヒリヒリするような人間関係、癒しを求めてやってくるお客さん、成功への階段を上ってゆく一方で、必要とされたい美知留……。
非常に読みごたえがあります。
しかしうまく行っていた生活は、た…続きを読む - ★★★ Excellent!!!みちる、いちばんだいじ
主人公美知留の人生がたんたんと進んでいきます。
少し大変な人生です。しかし、美知留は生きてゆく。
静かな物語ですが、わたしは泣けました。
子どもを産み、幼子を育てるシーン、思春期の子供が荒れるシーン。
そして、母と子の絆。
しみじみとした感動があります。
人生って、派手な出来事はないけれど、小さな出来事の積み重ねなんだな
と思ったりもしました。
そして、幸せはいつも一番近くにあるのです。
「どっちも良いニュースだよ。そんな男なら居ない方が良い」
「そう、そんなに悪い母親でも、恥ずかしい母親でも、迷惑な母親でもなかったんだ」
「そうだ、これからは私の人生は私が決めよう」
「誰にどう思われる…続きを読む