みちる、いちばんだいじ

主人公美知留の人生がたんたんと進んでいきます。
少し大変な人生です。しかし、美知留は生きてゆく。

静かな物語ですが、わたしは泣けました。
子どもを産み、幼子を育てるシーン、思春期の子供が荒れるシーン。
そして、母と子の絆。
しみじみとした感動があります。
人生って、派手な出来事はないけれど、小さな出来事の積み重ねなんだな
と思ったりもしました。
そして、幸せはいつも一番近くにあるのです。

「どっちも良いニュースだよ。そんな男なら居ない方が良い」
「そう、そんなに悪い母親でも、恥ずかしい母親でも、迷惑な母親でもなかったんだ」
「そうだ、これからは私の人生は私が決めよう」
「誰にどう思われるかなんて、そんな事どうだって良かったのだ」
「私は大きくなったら、お母さんを助ける人になります」

「みちる、うまれてくれてありがとう。ときこ、うんでくれて、もっとありがとう」

誰もが誰かの、一番大事な存在なのです。