陽だまりの暖かさ、金木犀の優しい香り、パンケーキの柔らかさ、そんなフワフワとした温もりに包まれていながら、マドカはこの世界を一枚のガラス越しに眺めている。きっと開くことのない締め切られた窓。
彼女にとってハシコはどちら側の存在だったのだろうか。窓の内側か、それとも——。
『何も考えていないよ』と微笑むマドカの心を想うと胸が締め付けられます。不用意に触ったら壊れてしまいそうなほどに美しく繊細な世界。この純度で「心」を描ける作者様を私は尊敬します。
(さすがでございます✨)
ぜひとも、じっくりゆっくり味わって頂ければと想います。