忠犬コタ公物語

柴犬のコタには願いがあった。それは、飼い主のカヨちゃんの名前を呼ぶこと。
ある日、奇跡的に人間の姿になったコタ。
しかし、カヨちゃんは大人になるに連れて次第にコタと距離を取るようになり、ついにはコタの元を去ってしまう。
カヨちゃんのことだけを想って、自分がどうして生まれたのか、意味があるのだとしたら、どうして人間の姿になったのか、その答えを探して駆け抜けたコタの一生を綴った物語。