2-3 的中した悩みの解決
獣人たちにはなした次の日の朝パーティーに夜にあったことを簡単に話しておいた。
3人とも色んな反応をしてどうするか話し合った結果、様子見をすることにした。
馬車を走らせながら朝ごはんを食べる。
大森林の地図を見ながらどのみちがいちばん近いか考察をする。
「ティアさん前方に魔熊5匹」
「ティアさんここは俺達がやりますよ」
「ティアさん任せてください」
(ティアさんで統一?まあいいか)
「ええ、皆さんお願いします」
私の名前の呼び方に少し驚いたがスルーして戦闘の許可を出す。
この世界の魔物や魔獣は全体的に群れることが多い。もちろん例外などはあるが。
それを考えると、脅威度がとても高くなってくる。
なので月に1度王国の兵士たちが魔物の討伐隊を組んで倒しに行くのだ。だが、大森林ではそんなことは無いので魔物がいた。
(情報通り奥に進むにつれて魔物が出てくるようになるのか)
勇者を含めた3人が魔熊に近づく。
魔熊が気づいて襲ってきた。
だがクリストさんが大盾で防いでライナーさんとキサラギさんが攻撃していく。
たった4分で倒し終わってしまった。
「収納!」
キサラギさんが魔熊の死体を消していく。
「キサラギさん、何をしたのですか?」
「それはだな、チートの一つのアイテムボックスだ!」
「アイテムボックス?」
「まあ、腐らないけどいくらでも入れられる箱みたいなものだな」
「それはすごいですね!」
キサラギさんがすごそうな雰囲気を出しておく。
これで私が目立つことはないだろう。
「ティアさん俺はまだフリーだよ」
「それはご遠慮しておきます」
「くそー」
そんなことを話しながらまた進み始める。
時々魔物が出てくるがキサラギさんが収納していく。生きているまま。
そしてものすごいスピードで進んでいく。
あと1時間でつくところまで来るとそこで今日は寝るとことにした。
夜ご飯は今日倒した魔熊の肉でシチューを作りたべた。
「げ!これ匂いキツすぎるだろ!」
「そうですね。味は悪くないんですけども、、」
「ティアさん、これを食べたらどうですか?」
クリストさんにビーフジャーキーのようなものを貰った。
「これは、美味しいですね。クリストさん料理お上手なんですね」
そう笑顔で褒めておいた。
日本で食べたビーフジャーキーに似ている味だった。懐かしい気持ちになった。
テントの中でまた、嫌な予感がして起きた。
そして土魔法でテントを囲んでいる人たちを土魔法で拘束する。
また、驚いたような声がしたが気にせずローブを着る。
「誰ですかこんな夜中に」
そう言いながら火魔法を使う。
「攻撃する意思はありません。なのでこれを外してもらえませんか?」
そこに見えたのは耳が長いエルフだ。
魔法を解いてあげる。
「なぜ、私たちのテントを囲んでいたのですか?」
「それは、獣人族たちじゃないか確認するためです」
「そうですか。私たちは獣人の方々に会いました。ですが戦争に参加する気は無いので安心してください」
「戦争が終わらないと大森林を通れませんよ」
そんな、今すぐ戦争を終わらせる、そう考えた。
(私がボスとボスの仲介人になれば戦争が終わるか)
そう思い探知魔法を使ってひときわ強い魔力反応を見つける。そこに空間魔法で向かう。
―――――――――――――――――――――――――
私はエルフの長としてこの大森林の戦争に勝たなければならない。
なぜなら獣人たちが住んでる土地に生える花がないと私の娘の病気が治らないからだ。
そして次はどう攻めるか考えていると目の前に天使のような少女が現れた。
「ああ、天使よ我が娘の病気を治したまえ。その代わりに私は今の戦争を辞めよう」
「本当ですか?いいですよ」
「え?」
私の目の前にいるのは幻覚ではなくて本物?それよりも私の娘を助けるって?
「では、あなたの娘のところへ連れていってください」
「は、はい」
とにかく私は少女のいうことを聞いて病気で呼吸が早くなり寝込んでいる娘のところへ行った。
そこで私は信じられない光景を見た。
美少女がこの世界で十人しか使い手がいない
治癒魔法を使ったのだ。
そして娘の呼吸が落ち着いて顔色も良くなっていた。
「これであと一日ほど寝れば治るでしょう。それでは戦争をやめてくださいね」
それだけを言い残し少女は消えていった。
「誰なんだ?」
そこで私、エルフの長のシルク・エルフィードは考えていたが娘が治ったことを素直に喜んだ。
―――――――――――――――――――――――――
俺は今、エルフと戦っている獣人族の長のレオン・アルクセンだ。そして今とても喜んでいる。この戦争をしている目的であった母親の病気を治す花を手に入れるために作戦を考えていたはずだがそこに現れた美少女が母親を治して
「戦争をする目的をなくしたので、戦争を一度やめていただかますね?」
それだけ言い残し消えていってしまった。
その女子は世界1と言っても過言ではないような綺麗さで俺の嫁にしてあげてもいいようなやつだった。
だがそこに残ったのは涙を流した自分と病気の治った母親だけだった。
―――――――――――――――――――――――――
次の日、朝から馬車を走らせて大森林を抜けた。その日にはもう既に戦争が終わっていた。
どうやら両国の長が同時に負けを認めたらしい。
そして、それに関わった、最も働いた少女、、シャルティアは疲れて動く馬車の中で眠っていた。
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投稿時間にご要望があればなるべく合わせられるように変えたいと考えています。
誤字脱字変な表現おかしなところがありましたら、ご指摘をいただけると助かります。
敬語丁寧語? 知らん。
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