3-8 解決
神託を受けた次の日の昼休み、私は早速依頼主の元へ行く。
「あなたが望むのであればイジメている相手に1人だけで合わせることができますけどどうしますか?」
「え、、できるのか?じゃあ頼む」
「分かりました。時間と場所はのちのち連絡します。」
まず先に依頼主と話をつけておく。
そして今みずきちゃんがイジメ相手を説得している。
神眼で確認してみると思ったより順調そうに見える。
今回の作戦でいちばん回避したかったのがイジメ相手が敵対して話を聞いてくれないかもしれないというものだった。
でも、話は案外いい方向に進み、神託に任を信じれば何とかなるだろう。
……たぶん。
みずきちゃんが説得できたらしくて次はどうするか聞いていたので放課後に屋上へ行かせることにした。
昼休み、依頼主と離れる最後に好きにして大丈夫と言っておいたので明日になるのを待つしかない。
放課後になり明日になった。
ここで変わったことがあった。
それは、イジメ相手と依頼主がとても仲良くしていたのだ。
朝、みずきちゃんと一緒に何があったのかを聞いてみた。
内容はこうだ。
まず、相手が謝ったらしい。
その後、依頼主が相手の顔をよく見ていると、昔の幼馴染であることを思い出したらしい。
その結果、とても仲良くなった。
相手の方はいつもは強気な正確だが本当はとても優しいらしい。
嘘だと思ったが依頼主によると、上履きを隠されて探すととてもみつけやすい場所にありほかのイジメもすべて、すぐに終わるものばかりだった。
相手が言うには、この学校では依頼主のようなものはだいたいいじめの標的になる可能性が高いから被害が少ないようないじめにして、俺たちのものだから手を出すなという感じにしたらしい。
(でもなんで私のことを家に連れ込もうとしたのだろう?)
そこだけが不審な点だった。でも聞きにくいのは確かなので詮索をするのはやめておいた。
そしてふたりは仲良く帰っていった。
私たちはその後部室に行き休憩をしてからポストを見に行った。
でも入っていなかったのでその日は私達も帰ることにした。
帰ろうとして下駄箱に行った時、朝倉さんがいて明日の放課後に部長集会があるから、部長と副部長である私たちは会議室に集合してほしいらしい。
「みずきちゃん部長集会があるんだけどこの部活の名前はっきり決めない?」
「うんそうした方がいいかもね…じゃあ解決部とかはどうかな?」
「まあそれでいっか」
家に着いてみずきちゃんを部屋に誘う。
今日は余った時間を使って合気道の練習をしようと思ったので初めて教えてもらうことにした。
これが不思議なもので、私がみずきちゃんに飛びかかろうとしたら床に倒れていて、全く理解することが出来ない。
なので最初は体を柔らかくするところから始めた。
これからは依頼がない限り、部室や家で練習をすることにした。
――――――――――――
後書き
いじめっ子は、家に連れて行き説明をしようとしていました。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます