1-2 練習の成果

 魔法の練習を開始した。


 お母様が言うに最初は、基本魔法の火、水、風 、土を覚えるらしい。


 まず火魔法をお母様に使ってもらう。そこまで長くない詠唱を唱えて最後に魔法の名前を言うと、手のひらサイズの火の玉が庭にある池に入った。


「火魔法の初期はこの魔法ね。これ以外にも小さい頃に読ませてあげた本に載ってるやつがあるわ。さ、やってみて」


 お母様に言われて私も火魔法を使おうとする。


(マ〇オのファイヤーボールかな?飛距離伸ばす感じにして)


 適当なことを想像しながら火魔法を発動。


 体の中の魔力が抜ける感じがして成功したかと思ったけど火の玉は出なかった。


「失敗しちゃったのね。これからはゆっくり練習しようね」




 ―――――――――――――――――――――――――




 魔法の練習をし始めてから基本魔法を2年と半分で習得した。


 火魔法を4ヶ月で習得した後は水、風と簡単に習得できた。だけど土魔法のゴーレム制作がとても難しくて時間がかかってしまった。


 初めは適性がスキルにあるから簡単だと思っていたが、適性があって初めて魔法が使えるらしい。


 それを知ってから基本魔法以外の魔法を練習し始めた。


 なるべくお母様とお父様にバレないようにしていたが、治癒魔法を練習している時にお母様が風邪をひいて苦しそうにしていたので治癒魔法を使って治したのでバレてしまった。


 それからは治癒魔法の練習と言って召喚と時空に認識を練習してマスターした頃にはもう私は14歳になっていた。



 そして今は、王の間で賢者の称号を受け取る儀式をやっていた。


 12の時からちょくちょく城下町に国民に会いに行っては、怪我をしている人を治して回っていた。


 その結果国民からは聖女と呼ばれるようになり、その功績が認められたから、お父様から賢者の称号を受け取っていた。




「我が娘シャルティアよ、そなたの功績を認めて賢者の称号を与えよう」


 そう言うと王様は兵士たちから杖を受け取り私に渡した。


「その杖は賢者だけが持つことの許される杖。それこそが賢者の証明である。これからも頑張りたまえ」


「ありがとうございます。お父様」


 そしてお父様から持ち手が木でできていててっぺんに私の髪と同じ色をした宝玉が付いている杖を受け取った。


 これでこの儀式は終わった。



 その日の夜私はステータスを確認した。


 Lv28(Lv1→Lv28)


 名前︰シャルティア・テスカトル

 職業︰賢者

 選択可能職業︰魔法使い


 HP

 2800/2800(+2,000)

 MP

 無制限


 攻撃力

 40

 防御力

 38

 敏捷性

 39

 スタミナ

 60

 筋肉量

 25


 スキル

 魔力制御 詠唱省略 魔法威力上昇

 基本魔法適正 光魔法適正 闇魔法適性

 空間魔法適性 時空魔法適性

 召喚魔法適性 認識魔法適性

 治癒魔法適性 魔法耐性

 神眼 魔眼 読心 獲得経験値上昇


 加護︰女神の加護


 称号︰聖女、賢者


 後からお父様に聞いてみたけど、賢者の称号をもらっても特に何も起こらないらしいが、私の魔力は無限になっていた。


 これもチートの1部かと思ったがまあ気にしないことにする。


 その日はもう疲れたので寝ることにした。


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