3-4 実質初授業


朝起きて初めてとも言える授業のために教材を確認していく。


学校で学習するための教材は、すべて学校においていって良く、さらに学校にはiP○dを使う授業がほとんどなので教材を使う機会が少ないというのを聞いていた。


なので教材と言っても、筆記用具と水着、あと私物だけだ。


そしてとても軽い鞄と水着を入れた袋を持ってみずきちゃんを呼びに外に出る。


「あ、ティアちゃんおはよう」

「おはようございますみずきちゃん」

「じゃ、しゅぱーつ!」


運良くみずきちゃんに会えたので学校に向けて歩き出す。


少し歩くと私のスマホの着信音がなった。


『やあやあやーあ元気かなー?


助けて欲しいことが出来たんだよねー。

それはねー、今日の夜に今通っている学校に君のことをストーカーしている人が侵入するんだー。

そいつ明日、学校に乗り込んでスクールジャック?するつもりらしいから今日のうちに潰しといてねー。じゃね。

by赤毛の神様』


困った。え?ストーカー?いやそれよりも明日にスクールジャック?


みずきちゃんが危ないかもしれない。

私は魔眼でなんとかなるけどみずきちゃんはそんなものは無い。

ちょっとやばいかもしれない。


「ティアちゃん、ちょっとだけここで待っててくれない?」

「?別にいいですよ」


みずきちゃんの言った意味がよくわからなかったが言われた通りそこで待っている。


3分くらいですぐにみずきちゃんが戻ってきて「さ、いこーか。」と言ってくるので不思議に思いながら学校に向かう。



授業の方はとても先生の教えるスピードが速かった。

でも私は遅く感じて授業用ノートのアプリを使いながら新しい魔法を検討することが出来る。


2時間めは科学だった。次の時間に行う実験についての説明だった。

でもその実験は簡単なもので説明したらすぐに理解することが出来た。


『興味と理解がすべての始まりだよ』

この時まだ私が男だった頃に勉強を教えてもらった親友の口癖を思い出した。


確か意味は興味を持ち理解することでその物事を知ることが出来るけど、興味を持たなければ何も出来ないというものだった。


私の親友はとてもめんどくさがり屋だが興味を持つとすぐに興味を持ったものを理解し尽くそうとしていた。


確か、単細胞生物に脳さえあればその脳を自らの子供と交換して、死ぬことはなくなるとかそんな感じだったはずだ。


3時間めは国語でテストの難しいところを集めて新しいテストを作ったのでそれをやるというものだ。


とても簡単でテスト所要時間がとても余ってしまい、魔法を作っていた。


4時間目は体育(水泳)だ。男子と女子に分かれて着替えをする。

水着を着てみたが特に違和感はなくて体にぴったりだった。

水着は上下に分かれているものではなくてしたから足を通し履くタイプの水着で女子用スクール水着をきたことが無くても楽にきれた。


水泳の授業は初めはシャワーを浴びてその後消毒、そしてプールの中に入る前に水になれてからプールに入った。


プールは屋上にあり、天井がドーム型で開閉できるようになっている。

そしてそのプールは、2つに分かれていて片方ずつ男子と女子で使うらしい。


プールの中で10分ほど適当に泳いで先生の指示でコースごとに並ぶ。

この時に男子の視線とともに読心で私だけがわかる卑劣な心の声が聞こえて来て少し恐怖した。


(お願い、帰ってきて恐怖耐性さん)


そしてプールの中に飛び込みちょっとだけ本気を出しながら50メートル泳ぐ。

私の次はみずきちゃんでみずきちゃんも私と同じくらいのスピードで泳ぎきる。


それを何度か繰り返して残り10分となったところで先生の声がかかり着替えのためにプールから上がって更衣室に向かって着替える。


ちなみにこれは関係ないことだがみんなそこまで大きくない。みずきちゃんは私と同じくらいだった。



運動のあとの食事。これは確か運動することで壊れた筋肉繊維?を治す?のにいいらしい。


「みずきちゃん、一緒に食堂に行きませんか?」

「おけー、じゃ行こっか!」


私たちは2人とも髪の毛を乾かして食堂に向かう。


もちろん水着は既に袋の中で袋はカバンの中だ。

一様盗難防止用にある魔法をかけているがこれが機能しないことを願う。


食堂で、食事を受け取る。

昨日のような行事がない限りメニューはない。

いつも料理は栄養を考えられておりなんとテザートまである。


行儀よく食べて作法を忘れないようにする。

もしも異世界に戻って作法を忘れていたら大変なことになる。

お父様に何があったと聞かれることにもなりそうだ。


昼休みになり生徒の大半は寝たりしている。

この学校の特徴の1つに休み時間なら家に戻ってきてもいいというものがある。

でも1分でも遅れたら相当な減点になる。


ちなみに私は現在みずきちゃんと一緒に朝倉さんのところにいる。

なぜそこにいるのかというと、部活の顧問を頼もうと思ったからである。


部活の名前はは決めていないが活動内容は決めてある。

それは、悩みなどをなくすための手伝いなどをする生徒のための部活動だ。

もしかしたら手伝い以上のことをするかもしれないがその時による。


「朝倉さんダメでしょうか?」

「、、、、、いいですよぉ」


え?意外とあっさりしている。そんな簡単でいいのだろうか。

何はともあれ私たちは部活を設立することに成功したのだ。


私たちはその後授業を受けて放課後に呼ばれた通り朝倉さんの元へ行く。


「さあ、部室の方に行きましょうかぁ」

「「おねがいします」」


そして朝倉さんについて行く。ついて行った先は部活用の校舎、、ではなく授業用の校舎だった。


朝倉さんが止まり鍵を開けた。そこは私たちのクラスの隣にある使われていない教室だった。机は片付いていて特に何も置かれていない。


「ここを部活動にぃ使ってぇいいですよぉ。

私はぁたまにぃ様子を見に来るくらいですからぁ部活頑張ってください」

「「ありがとう」」


こうして私

たち

は特に変わらない毎日の授業と、今日から始まった部活動を手に入れることが出来た。

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