3-3 学校探検


2回目の登校は道を覚えることが出来たおかげでスムーズに学校に行くことが出来た。

スムーズに行けた理由はもうひとつあって学校についたがまだ開門していなくて私がついてから2分ほどで学校に入るというところだ。

つまり、朝早いので人通りが少なく歩きやすいのである。


「おはようございます」


すれ違う先生に挨拶をして下駄箱に向かう。


「うわー」


下駄箱の中には大量の手紙が入っていたのである。

その手紙が流れ落ちてきてとっさに鞄の中に入れておく。

少しため息をつきながら2階にあがって教室に入る。


「先生おはようございます」

「あら、ティアさんおはよう。

早いのね」

「遅刻するよりはいいと思いますよ」

「まあそれはそうね。

話変えるけど1ついいかな?」

「何でしょうか?」

「その言葉遣いをやめて欲しいかな」

「この言葉遣いは子供の頃から使っているのでそれは無理かも知れませんね」

「そうですかー」


先生は少しだけ残念そうにしていた。

私は今日のことについて聞こうと思っていると、みずきちゃんが教室に入ってきた。


「おはようみずきちゃん」

「おはようティアちゃん」


ひとまず挨拶をして話し始める。


内容は今日の学校探検についてである。


先生も一緒に話して今日の探検について聞くと学校を1日分の授業を使って好きなように探検できるらしい。

各教室内にスタンプが置いてあり、すべてのスタンプを押すとクリアらしい。


そしてそのチームは男女2人ずつで4人組を作るらしい。

私はみずきちゃんと組むことにした。


ちなみに昼食は最初の出発地点の食堂で食べるらしい。

時間は11時半から1時半までとの事でその間なら出来立てのご飯を

つくってくれるらしい。

メニューは選べると言っていて昼になったらわかるらしい。


そんな話をしているといつの間にかチャイムが成り始めていた。

なり終わる頃にはほぼ全ての人が席について先生の話が始まった。

内容は先程聞いたのとと同じだった。


朝学活が終わり先生の指示でグループを作っていく。

私はみずきちゃんと合流して残りの男子2人をどうするか相談する。


「ティア、僕をそのグループに入れてくれないかな?」


そう話してきたのはこのクラスの学級委員の堀本くんだった。


「分かった。じゃああと一人だね。

、、、堀本くんは誰か希望とかいないかな?」

「学校の中でもトップレベルの美少女2人のグループに入りたい人は沢山いると思うよ?」

「トップなんてやめてよ堀本くん」

「他に可愛い人もいると思いますよ」

「それはどうかな?」


そう堀本くんが言うとクラスの男子がグルーブに入れてと近寄ってきた。


その中でジャンケンをさせて買った人と一緒に行くことにした。

勝負を制したのは堀本くんと仲がいい重光くんで優しい人だ。


ちなみに読心を使って優しいひ人が分かるようにしている。


「シゲよろしく」

「重光くんよろしくお願いします」

「重光よろしくー」


グループが完成したので食堂に向かう。


食堂の中はデカくて長いテーブルが4つあってそこに椅子がたくさん入れられていた。

予想以上に広くて少し驚いた。


私たちは食堂の中にいた先生からスタンプを押すためのカードをもらって出発した。



まず、1階から回ることにした。

先生からもらった地図を見ながら行動する。

堀本くんは地図を見ながらどこに行くのかを決めて私たちはそれについて行く、という感じにして探検をしている。


1階は玄関、職員室、主自室、放送室、会議室、事務室、視聴覚室がある。


「みんな、まず職員室から行こう」


堀本くんに言われたとおりまず職員室に向かう。


職員室はデスクが沢山並べてあり壁には予定表のようなものがあるだけで、白色を基調としていた。


「堀本くん、あそこにスタンプがありますよ」

「ほんとだじゃあ押しに行こうか」


私がデスクにおいてあったスタンプを見つけてカードに押していく。


カードにはスタンプを押す空白が全部で12個あって、この学校の教室よりも少ないと思ったけど訳があるということで考えるのをやめていたけど今また気がついてきになった。


その後、職員室から視聴覚室に行ってスタンプを探そうとしたけど見つからなかった。


「わかったぞ。この学校の教室にはスタンプの置いてあるあたりの教室と置いてないハズレの教室があるんだ」


重光くんがそう言って私も納得した。


その後、順調に教室を巡り授業用の校舎すべて確認して、部活動の校舎の1階を探し終わった頃に放送が入った。


『学校内を探検している皆さん、今から1時間30分の間食堂で昼食をとることができます。

必ず食堂に来てください』


その放送は2回ほど繰り返されてとまった。


「もうそんな時間ですか、食べに行きますか?」

「食べに行こーティアちゃん。

私もうお腹ペコペコだよー」


みずきちゃんが私に寄りかかってきた。

かわいい。


「僕達もお腹がすいてきたかな。

食堂に行こう」


そして私たちのグループは食堂に行くことにした。


食堂の中は既に食べ始めている人もちらほらいた。

私たちは料理場のある所まで行ってメニューを見る。


『・ハンバーグ定食

・唐揚げ定食

・オムライス

・味噌ラーメン

・うどん』


と書かれていた。


(学校の中の食堂なのにメニューがとても豊富ですね)


「私はオムライスをください」

「じゃあ私はうどんをくださーい」

「僕は唐揚げ定食」

「俺はハンバーグ定食をください」


4人全員の注文を聞くと利用りをし始めた。

適当な席について待っていると完成したようなのでもらいにいく。


「ティアちゃんのオムライス美味しそうだね」

「みずきちゃんのも美味しそうだよ?」

「じゃあわけっこしようよ」

「そうしよっか」


私はみずきちゃんに食べさせるために前に移動させるとみずきちゃんが口を開けて待っている。


「しょうがないなー」


私はオムライスをよそってみずきちゃんの口に入れてあげる。


「あひがとーおいひーよー」

「じゃあ今度は私ね」


みずきちゃんは幸せな顔をしながら箸でうどんをつかみ私の口の中に入れてくれた。


「こっちも、美味しいじゃん」

「ここのやつは全部美味しいからねー」


その後も何度かわけっこをしたりしながら食べ終わった。


昼食が終わりまたスタンプ集めに戻る。

部活動の校舎の2階を探し始める。


今のうちにどの部活に入るか考えていると、みずきちゃんが話しかけてきた。


「ティアちゃん、ティアちゃんはどの部活に入るの?」

「今考えていて、、新しい部活を作るかもしれないかな」

「新しい部活を作るの?」

「それもいいかもしれないかな」

「じゃあ私もその部活に入るよ。今どこにも入ってないから」

「みずきちゃんほんと?よかった、知らない人のが多いと、緊張しちゃいそうで、それより、今部活動は入ってないの?」

「私は帰宅部だよー」

「そうなんだ」


私の中で既に部活動を作るというものは決定しそうになっている。


そんな話をしている間にどんどん教室を調べていき、最後の教室についた。


その教室は今は部活動に使われていない教室で今持っているカードを見るとここが最後になることがわかった。


中に入ると真ん中にスタンプが落ちていたのでスタンプを押す。


「やっと終わりましたね」

「結構長かったな」

「楽しかったー」

「つかれたぜ」


みんながいろんな感想を言いながらスタート地点であってゴール地点の食堂に向かう。


「先生、終わりました」

「はやかったな。君たちが1位だ」


別に1位をとってもそこまで嬉しくはなかった。


でも男子はとても喜んでいるみたいだった。


カードを先生に渡したら、もう帰っていいと言われたので帰ることにした。

帰る前に先生に部活を作りたいと言ったら部員が2人でもいいと言われたが顧問の人を集めてからと言われて諦めることにした。


今日はみずきちゃんと一緒に話をしながら帰るとみずきちゃんの部屋がお隣だということを知って驚いたこともあった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る