4-6 再会
この前の依頼を解決してから、引き続き部活動の調査を始めた。
木曜日に手芸部と和太鼓部にいった。
そして今日は吹奏楽部と美術部に行く予定だ。
学校の部活動はこの二つで最後になっている。
「はいみなさーん聞いてくださーい」
朝学活で先生が注目を集めた。
「今日隣のクラスにシャルティアさんと同じ留学生が来てまーす。みなさん後で挨拶しておいてくださいね」
その先生の発言で生徒が喋り始めた。
もちろん私も例外ではない。
「みずきちゃん留学生はどんな人だろうね」
「うーん、昼休み見に行く?」
「それがいいかもしれないね」
昼休みの約束をして一時間目を始めた。
それから流れるように時間が経っていき少し楽しみな昼休みになった。
「よーし行こーか!」
「うん行こうみずきちゃん」
隣のクラスに向かうと既に女子の人だかりができていて、私が来たのに気づくと何故かみんな道を開けていった。
「あれ?これって通っていいのかな?」
「た、たぶんいいんじゃない?」
私たちは困惑しながらも、騒ぎの中心に行く。
「おや?カワイイ子じゃないか」
そこに居たのはかっこいいという言葉の代名詞とも言えるような男子生徒だった。
「君たちがシャルティアちゃんもみずきちゃんだね。思ってたより可愛いね」
「どうも」
私は露骨に嫌そうな顔をしながら返答をする。
「君は及第点だから俺と付き合わせてあげるよ」
その言葉を聞くと今まで静かだったみずきちゃんが口を開いた。
「思ってたより面白くなかったね。というか気持ち悪いよ」
「さ、昼ごはん食べようかみずきちゃん」
一瞬で興味がなくなってその場から離れることにした。
「おい、無視するなよ!」
「そこら辺でやめたら?」
私たちのものではないそれなのにどこか聞き覚えがある声がした。
「なんだと?同じ少し可愛いからって調子に乗るなよ留学生」
「え?ジャンヌ?」
振り返って言い合っている人を見ると、そこには私の従者のジャンヌがいた。
「ティア様ですか?」
「あぁジャンヌじゃないですか久しぶりですね」
「うぅ会いたかったです」
そう言ってジャンヌは私のところに突っ込んできた。
ジャンヌの身長が低いので小学生にも見える。
そんな女の子が私のところに来た。
それを見て大体の人が驚いていた。
そしてそれを見た人が何かを勘違いして写真を撮ったりしながらスマホをいじる。
(あれ?スマホにメッセージがきた)
一様確認してみると、私とジャンヌの写真と言葉が添えられていた。
『シャルティアさんを恋人に出来たらみずきさんとジャンヌさんが一緒に恋人になるらしいです』
それを見て絶句するしかなかった。
「お、おい!俺のことを忘れてるんじゃないのか!」
完全に存在を忘れていたイケテナイメン、、、ナイメンが声を出してきた。
「ほほー。君が俺の彼女になればそこのふたりも俺の彼女になることが出来るよ?」
ナイメンがめんどくさいことを言ってきたので、この後、トラブルがある気がしたが無視をすることにした。
「さぁ、3人で昼ごはんを食べましょう。」
「「さんせーい」」
3人で無視をして昼ごはんを食べに部室に行く。
「あれ?おふたりは部活に入っているのですか?」
「うん。私とみずきちゃんは解決部の部員だよ」
「まだ2人だけだけどねー」
「私もその解決部に入れてください!」
「いいよー。ね?ティアちゃん」
「うん大丈夫だよ」
「これで3人で賑やかになったね」
昼ごはんを食べ終わって、入部届けをわたして朝倉さんに出しに行かせた。
そして私は先程気づいたことを聞くことにした。
「みずきちゃん、聞きたいことがあるんだけど、」
「なーにーティアちゃん」
「あのさ、私とジャンヌが異世界に帰ったらみずきちゃんはどうするの?」
「うーん解決部をひとりで活動しながら受験勉強かなー」
私はその答えを聞いて赤毛の神様に連れていけないか聞くことにした。
『ダメかな。
彼女はあくまでも地球の住人だからね。
でもここで使っているスマホなら異世界にもっていけるよ。
もちろん神様の魔法でWi-Fiをずっと接続してる状態でさ。
それに今もWi-Fi繋がってるでしょ?
bye赤毛の神様』
少しがっかりしたがスマホで連絡を取れるだけでも良かったとしよう。
そしてその後新しい部員とともに部室を装飾して帰ることにした。
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