2-6 休日
今日は、今まで移動しっぱなしだったので私の提案で休みの日となった。
提案されたあとキサラギさんにデートに誘われたがそれを断り、私はドワーフの街の周りを散策することにした。
「サラ、大きくなれたんですね」
私は移動手段をどうするか迷っているとサラが大きくなったのだ。
サラは出た時にとてもうるさかったけど、いつもは無口だったらしい。
ドワーフの街の周りは入口を見て砂ばっかりだと思っていたが、案外そうではなく、植物やオアシスがあり、そこから水を引いているようだった。
その後もう少し歩いていると、黒い当塔のようなものが見えた。
(あれ絶対に入らない方が良い奴かな?)
そう思い近づかないようにサラに言って歩き出すと、砂嵐が近づいてきた。
「え、え?!サラ!にげてにげて!」
サラは私が慌てて言ったがちゃんと通じたのか砂嵐からどんどん離れていった。
砂嵐が見えなくなりひと安心していたが、とにかく急いで走っていたので街がどこにあるのかわからなくなってしまっていた。
「あれはなんだろう?」
来た道を戻るように―どこから来たかわからないけど―進んでいくと、台座のようなものがあった。
そこには槍が刺さっておりその槍は透き通るような水色で、周りには魔法陣が刻まれてあった。
「この魔方陣はなんでしょう?」
気になって近づいてみる。
しかし途中でとまる。
こういうのはどこかに飛ばされる可能性が高い。
まず私は遠くから魔法陣を確認する。
心臓の鼓動のように淡く光ったりしていた。
まず、転移魔法陣ではないことを確認したので、近づいてみた。
「ひゃっ!」
急に魔法陣が輝いてそこに人が現れる。
その人は女性で槍を引き抜きこちらに向かってきた。
「はじめまして、私はジャンヌ・ダルクと申します」
「は、はじめまして、シャルティアと申します。一つ質問なのですが、あなたはどこから来たのでしょうか?」
「この魔法陣により死んで、朽ち果てた私の体が再構成されてここに呼ばれました」
「そういう事でしたか。ありがとうございます」
昔本で読んだことがある、とても高位の魔法で私でも習得するのに時間がかかった。
「では始めましょうか」
「決闘ですか?」
「その通りです」
私か読んだ本には出会うと決闘になり勝てば召喚魔法で呼び出せるようになるらしい。
「分かりました。」
それだけ言って私は杖を出した。
ジャンヌは槍を出したと思うとその槍はやっぱり旗でもあった。
とりあえずジャンヌにファイヤーボールを出す。
「きゃっ!」
そんな悲鳴が聞こえて煙が登った場所を見るとそこはジャンヌがいたがジャンヌは子供になっていた。
「え、子供?」
「う、ぐす、契約するからもう攻撃しないでください」
「あの、ジャンヌ・ダルクですよね?」
「私はさっきまで大人に変身して口調を変えていただけですよ!でも、ジャンヌ・ダルクです」
その子、ジャンヌは身長が縮んで声も高くなっていた。
私は驚きながらもその子と召喚魔法の契約を結んだ。
「街まで私がお送りします。」
その言葉に甘えてジャンヌと一緒に街に帰った。
「キサラギさん、ただいま帰りました。」
「ティア、おかえり。ん?そのかわいい子は誰かな」
「私が契約したジャンヌです。自己紹介をしてジャンヌ」
「私はジャンヌ・ダルクです」
「はじめましてジャンヌちゃん。僕は如月だよ」
その後部屋にいた人にも自己紹介をした。
「みんな、明日出発する。今日のうちに用意をしておいてくれ」
「わかりました」
私はまずドワーフ王のところに行き出立を伝えた。
その後私は私服を買うことにした。
いつもローブなのでたまには私服が着たくなることもある。
そして私は服屋に来ていた。
「いらっしゃいませ、服を仕立てますか?」
「仕立てはすぐ終わりますか?」
「はい終わりますよ」
「じゃあそれでお願いします」
「では、こちらの方に」
私は店員の人について行ってスリーサイズを測ってもらい服を仕立ててもらった。
半袖が3枚、スカートが2枚でズボンが2枚、それに長袖が3枚と、上着が1枚、下着が6枚ずつ作ってもらった。
「こんなに沢山、ありがとうございます。
これお代です」
「また来てねー」
そして私は新しい服に満足しながら宿に帰った。
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