”記憶捜索者”

ある少年が、夜の街をさまよっていた。
朧げな頭の中を辿って行っても、どんな記憶も思い返すことができない。
彼は、記憶喪失者だった。
さまよい、疲れ果てた末、彼が次に意識を取り戻したのは、ベッドの中。
その家には、三人の少女が暮らしていた。
親の姿も見えない、そんな家の中に、小学生である彼女らのみが。
そこで少年は知ることになる。
この世界では、記憶喪失者は何者かによって隔離されてしまうこと。
そして、彼女らは過去に、それによって友達を失ったことを。

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