第6話
「ん?おい。レン大丈夫か?」
リンドウさんが心配して僕に声をかける。顔色も悪くなりますよ!?まさかあのゴーレムにそんな秘密があったなんて知らなかった。と言うより召喚獣を
「少年!詳しく聞かせてくれないかゴーレムをどうやって倒したのかを!?う〜んキターーーーヨーー!!これ!!!」
「落ち着いて下さいラフィーさん!?」
スキル〈ポーカーフェイス〉を発動します。
スキル〈
「いえ、僕はそのEXスキル持ちの
僕はリンドウさんに言うと考えてる仕草をするが恐らくは疑っていると僕の第六感が言っている。
「ほぅ〜なるほど!なぁ「ゼオン」。今言った言葉は本当か「ソレスタル」のメンバーなら分かるだろう」
僕はソレスタルと聴いてビックリする。まさかゼオンさんソレスタルの冒険家とは知らなかった。兜を被っていて表情がつかめない。
(もちろん。僕が言った言葉は少し嘘がある。ゴーレムの周りあの場に居たのはセレナと僕しかいなかった。しかしセレナは途中でギルドの人と会っている)
レンは表情をスキルで隠したが正直ドキドキしている。ゼオンさんはリンドウさんの方を見た。
「そうだ…」
「ゴーレムを倒したのはソレスタルの冒険家のようだ。デマだったみたいだな」
周りのざわつきが無くなった。恐らくみんなデマだと信じてくれたのだろう。僕は少しホッとした。
「じゃ次の自己紹介はまぁソレスタルはみんなさっきゴーレムで話したから紹介を無しだ。じゃあ自己紹介終わりだ。それじゃ今から円卓会議を始める。まずテーブルに置いてる資料を見てくれ」
自己紹介が終わってようやく円卓会議が始まった。僕は資料を見ると円卓会議で話す内容がびっしりと書かれている。
最初にリンドウさんが話す内容は魔獣の活発化していると連絡した。今はギルドの冒険家を村に配置させて警備させていると言う。
「原因不明だが最近魔獣達が村や街を襲う被害報告が届いている。そこでギルド協会は6位〜10位までの冒険家を集めて魔獣の住処を叩こうと考えている。またこの街にも魔獣が来るとマジックキャスターが占って未来でみたらしい」
「きっとサリアだなありゃあ」
「そういえば…」
サリアさんを見てない。グランセンチュリオの席を見ても、トウヤとリオにプラティしか居なかった。
「レン、今日もサリア参加してないらしい」
「も?」
「円卓会議は出ないだよ疲れるらしい」
ランディは肩をすくめる。でも他のギルド見てもギルマスが参加してないギルドもあると僕は思った。
そしてリンドウさん次の内容を話すとそれは僕達が前にギルドの依頼で解決した。「ボーダー村」についてのことだった。
「今から話すのはボーダー村についてだが、ログホライゾンの誰か説明してもらえるか?」
ログホライゾンの冒険家のリィンさんが立ち上がる。
「はい。ボーダー村についてですがこの村に住む村全員「魔族」です。生活する時は私達と変わらない姿で生活していますが、この村は人族に追われた魔族達で村を作りました。人族から追われず静かに隠くれて暮らしてましたがある日」
そこでリィンさんはみんなに話した。元村の
ログホライゾンが村長の企みの情報を何処からか入手して元村長の企みを阻止した。そして現在はログホライゾンの拠点をボーダー村に移して魔族の心のカウセリングと交流して今は人族の村の人達に受け入れてくたらしい。
「ボーダー村の
【
「はい。ボーダー村の情報が何処からか流れているらしく。ここに来る前にも撃退しました」
リィンさんがそう言うと僕は手元を紙を読むと一ヶ月で10回程ボーダー村にいる魔族を狙った
(これは何か対策しないと毎日盗賊達や傭兵がボーダー村に押しかけてくるんじゃ?なら一層のこと)
「なら!
「…なんだって」
ネロが立ち上がり。ボーダー村をギルド=ディアボロスの拠点にすると言い出すとフェイが立ち上がる。表情は少し怒っていた。
「ちょっと!魔界のギルド全員でボーダー村に移り住むってどういうことよ!?」
「決まっておる。妾達が魔核を狙う奴らから守ってやると言っておるのじゃ、それに同じ魔族同士。魔族の詳しい専門家でもある妾がいれば何かあれば村に住む魔族達を助けれる。悪い提案ではあるまい」
ネロが微笑む。しかしその瞳の奥に何か企んでいるような意思を感じる僕は言葉を言おうと腰をあげようとしたがセレナが止める。
「どうして止めるセレナ?」
「待ってレン。このまま何も考えなしで私達が口を挟むと魔界と「戦う理由」の口実が出来てしまうわ!?あと私達のギルドをボーダー村に引っ越すとか考えていたでしょう」
「よくわかったね」
「わかったじゃないよ。やっぱり考えていたんだ!?」
セレナが僕の考えを見抜いていた。そして急にネロとリィンさんが口論している。
「魔界からあなた達が来れば村に住む魔族が怯えてしまう、そしてバルバトスの行いを見れば「魔界の
「これは「侵略」ではないのじゃ。妾はギルドの「ギルマス」としてヒト族に追われて村に住む。同じ魔族の仲間を心配しているのじゃ」
「それならばログホライゾンのギルドに専門家を寄こしていただければ」
「じゃが現在この大陸で活発化した魔獣達が村や街を襲う件もある。それならログホライゾンは直ちに他の村に拠点を移動して魔獣退治に専念するのじゃ!」
ネロがそう言うとリィンの隣で立つフェイが大剣を掴もうとした瞬間リィンは手でフェイの腕を掴み首を振ると、フェイは悔しそうな表情で席に座る。
「それならば、ディアボロスが他の村に拠点を置き定期的にボーダー村に訪問し村に住む魔族達と少しずつ交流していけば」
「そんな負担は出来んのじゃ。妾は動くのは疲れるのは控えたい。ボーダー村に拠点置けば楽なのじゃ」
だんだんと2人の口論がヒートアップしていく。
(これはまずい状況かも知れない)
僕は2人の話しを聞いたが全てのログホライゾンの拠点を別の村に移動。ボーダー村をディアボロスの拠点にしようとしている。
「ランディ!?なんとかならない?このままだとボーダー村がディアボロスの拠点になったら村のみんながまた嫌いになっちゃうよ!」
「セレ嬢……今の話しを聞いてもディアボロスが適任だと判断出来る要素が多い。しかしあの村の近くに「ルップルの実」が生えているから俺いつも依頼済んだあと食べていたが今後は無理だな」
「ルップルの実……」
レンはメニューを開きアイテムボックスに入っている。ルップルの実を確認する。前に依頼行った時に珍しいと思い何個か採っていた。そして調べてからレンは少し考えた。
(ネロが何を企んでいたのかその結ぶ物は
「ランディ少し提案に乗ってくれる」
「どうしたレン?」
ここはランディに頼んだほうがいい。僕達はまだギルドを結成してから浅くまだ子供として見られて相手はされないかも知れない。なら大人の力を借りる。
「分かった。んじゃレン、フォローよろしく!」
「うん!任せて」
リィンさんとネロがボーダー村について口論はヒートアップしていった。
「魔族である妾達が村に住む者達に力を貸すのは当然である。今は魔獣の退治に専念するのが懸命ではないかリィンよ?」
「心を閉じていた村の魔族の人達と交流出来た。村長不在で不安な部分がまだ取り除けてません。今私達が離れば今度こそ二度と信用して貰えなくなります!」
「双方よ!ボーダー村について話しに入らさせて頂く」
リィンさんとネロが2人の話しの間に入るランディの方に向く。
「今回のボーダー村についての資料と報告事項を見させてもらったが現在村をまとめる為の「村長」がいないそうだな」
すると資料の方をペラとカンパネルラが読みあげる。
「元村長だった者は捕まり。現在ボーダー村に村長は不在であり。至急に村長となる者を探している。とバルバトス様」
「確かに村長は
「しかしバルバトスよ村にはたしかバルバトスが
「!?」
ネロが驚いた顔をする。ランディは席から立つ中央にある水の柱に魔力を送るとボーダー村に映像が流れる。すると大きな木に何か果物がぶら下がっている。
「赤い果物?これが大好物ですか」
リィンさんは首をかしげる。その果物はりんごの様に赤く熟している。しかしりんごと違うのは少しトゲがついていた。
「ルップルの実しかしこれは亜種の方だ。トゲがついていて人族おろか魔獣でも手をださない。だがこの木が生えてているのは世界探してもボーダー村だけしか生えてないバルバトスが拠点に置きたい理由はこれではないですか」
ネロの表情が少し顔色が青い。図星のようだ。しかしすぐに平然とした態度に戻る。
「そうかルップルの実が生えているのか「希少価値」が高いゆえ魔界では育たぬ。人族が育てようと為したがほとんど失敗している。これは良い。ランディよ、妾はボーダー村にディアボロスを置くことが嫌じゃろうか?」
黒い髪に赤い瞳がこちらを見る。見た目は幼女だが背後に黒いオーラが漂う。ランディはフッと微笑う。
「ネロよ提案がある村長になってみないか?」
「村長じゃ?何故妾が村長に?」
「ルップルの実は
「!!?」
ネロの表情が驚く顔をする。ランディは続けて話した。
「ルップルの実はトゲがついている。だんだんと実が熟すとトゲがより固くなり、中の実を採るのは困難だそして危ない。だから毎週村長がよくあの木に生えた実を食べていたんだ。村長になれば
ネロがそうランディの話しを聞いた瞬間リィンを見た。
「リィンよ!」
ネロがリィンさんに話しかけるとネロは
「気が変わった。リィンよ妾がその村の「村長代理」に候補になろう。専門家と数名のメンバーを連れて行くのじゃ、どうかのう?」
「はい!構いません、リンドウさん、ボーダー村の村長代理をギルド=ディアボロスのギルドマスターを任命したい」
リィンがリンドウさんの方に伝えるとリンドウはニヤリとする。
「判った。ギルド協会の方で手続きの処理をしておこう。ネロもこれから村長代理として励んでくれ、よし円卓会議は少し15分程休憩を挟む以上で一旦解散!」
各ギルドが散らばり休憩に入るともう集中力が切れていたのかセレナがテーブルに頭を乗せていた。
「大丈夫かセレナ?」
「よかったよ〜ランディのお陰で上手くボーダー村が無事に収まったよ〜」
「ふい〜セレ嬢も疲れているな俺も冷や冷やしたぜ、魔界で一番敵に回したくないギルドだからな、レンのお陰で無事上手くいった」
「いや、ランディのお陰だよ僕達ではどうにも出来なかった」
セレナがシュ!っと起きるとレンに顔を近づける。
「え!レンの提案だっだの!?てっきりランディの…提案かと」
「詳しい話しはレム達の所で話すよセレナ」
ミュウがレムを見ていてくれているがやはり少し心配してしまう。詳しい話しも落ち着いて部屋で話したい。
「んじゃ、俺はエステル達と少しここで休憩しておくわ!また会議でなレン、セレ嬢!」
「またね、ランディ!」
「行こうセレナ」
レンとセレナはミュウとレムが居る部屋に向かった。するとエステルがランディに近づき話しかけた。
「ランディさんレンって子は一体何者なんですか、先程の話し方はランディさんらしくなかったので気がついてましたがボーダー村の件は「デュナメス」で支援する形にしようと考えていたけど」
アランが3人分のお茶を用意するとランディとエステルはアランに礼を言ってから茶を飲んだ。
「そうだな。セレナが召喚した召喚者だ。だから色々と知識が結構あるとしか分からん」
「前回の会議で魔界と「全面戦争」になりかけた事がありましたね」
アランはそう言うとランディは少し冷や汗をかいた。
「そうだな。今回は本当セレ嬢とレンが居てくれて助かった。エステル済まないが」
「判ってます。私が竜の国の「姫」でアランが神竜の国の「王子」とかは言いません」
「いや、あの2人なら言っても構わない。もしかすると」
ランディが少し天井を見上げる。何か遠い未来の事を考えている表情だった。
「ランディ?」
「んやなんでもない、アランお茶お代わり。今日は美味いなこれ!」
「今回の茶は少し特別な茶を使いましたので」
アランとランディ、そしてエステルの3人は少しお茶してから円卓会議に再び参加した。
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