第2章 鬼神VSレン

第1話

昨日ランディさんが手伝ってくれたおかげで今日はギルドアズマが依頼の受付開始の日。


受付担当はアンジュ、依頼の書類整理担当はミュウそしてギルドマスターはセレナとなっている。

そして依頼を引き受けて護衛や退治落とし物探しは僕 セレナ レム ライ が担当。


アンジュとライに名を付けたことで魔力消費しないので元の場所に還さなくても良いらしい。


一応二人にしばらくギルドに居るのか聞いた。


アンジュはマスターの為に役に立ちたいと言う

もし還りたくなった時は遠慮しないでと伝えた。


ライも同じ返事だったあと時々は人の姿になって一緒に依頼を受けたいとお願いされ体が鈍ると。


僕は構わないとライに伝えたその後生活拠点の中にある食堂で遅めの朝食を食べた。

昨日は鍛冶がやりやすいよう環境を整えお風呂も自動で温かく冷たく出来る道具をセットするのに時間が掛かった。


「これでお風呂も好きな時に入れるからセレナ達喜ぶだろうな」


「はい、レン様のおかげで薪でお風呂沸かさなくても良くなって私も嬉しいです」


うわ!?ミュウいつから後ろに!


「驚かせてごめんなさいレン様、今日さっそく依頼要請が来たのでお伝えしようと思いました」


もう要請がきたんだ内容は一体なんだろう、

ミュウから依頼の書かれた手紙を貰う手紙の内容を読んだ。


「ギルド【アズマ】様

私がお願いする依頼内容は私の娘シャルが一日街を観光がしたいと言うお願いをされ私は娘のお願いを聞き入れ街を観光させたいと思う。


このところ娘は休まず何も嫌な顔もせずに働き

娘には観光を楽しんで欲しいと願っている。


しかし私はある事情で娘と一緒に観光することが出来なくなってしまった。

心苦しいがギルド【アズマ】様に娘と一緒に観光をしてほしいと思い依頼をださせていただいた。

もしよろしければ【錬金と魔法の街カガリ】の広場までお越し下さい報酬は娘と一緒に観光が終わったあと報酬をお渡しします」


街の観光それに錬金と魔法の街カガリこれは凄く足を運びたい!こっちの世界で魔法があるってことは魔法の街があってもおかしくはないと思っていたけど本当にあるとは。


「ミュウこの依頼受けるよ錬金と魔法の街カガリに行く前にセレナに声掛けておくよ」


「いえセレナ様には私が伝えておきますレン様はすぐに支度が出来次第私に声をお掛け下さい」


さっそく支度の準備して錬金と魔法の街カガリに向けて魔法とか使う街だから部屋に一回戻ろう。


食堂を出て帰ったレンを見送ったミュウはセレナがいる部屋に向かった。


(錬金と魔法の街。レン様に渡す前に微かに強い魔力を手紙から感じましたがあの魔力の感じ

【赤い彗星】………もしそうでしたら一体何が目的でしょうか)


ミュウはセレナの部屋に向かいながら手紙のことを考えながら歩いていく。



     ★★★





【錬金と魔法の街カガリ】

魔法と錬金術が盛んな街カガリここでは魔法使いと錬金術士を目指す学生が多く


錬金術と魔法を学ぶ場【マジックアルケミスアカデミー】建物は他のと比べ大きく大きな鐘がこの街の象徴とも言える。

鐘を調整する為の足場があり他の生徒が入らないよう禁止空域になっている。

そんな場所に一人の耳の付いたフードを被った少女が立っていた。


「依頼は出しときました。あとは彼らがくるのかどうか」

耳が付いたフードを被った少女が言う。


年はレン達より下のようにも見える。少女は高い建物から見下ろすように広場で遊ぶ子供達を眺めなる。


「心配はない。今彼らはギルドから出発してこの街に向かっているそうだ白猫」

仮面を被った男は白猫にそう言った。仮面は目元だけ隠しているが表情が全く読み取れないようだ、白猫は広場から仮面の男の方を見る。


「私達の正体は向こうには情報は漏れてないですが貴方の方は情報は愚か一目みてもすぐバレてしまいますね。だから彼らに依頼を出したのでしょう?」


「私はあのギルドに期待をしているのだよ例のゴーレム暴走の件、魔獣を操る竜人の件もあの少年が解決をしたのだろう」

仮面の男はギルド【アズマ】結成する前レンは数々のギルド絡みの事件を解決している。

だがそれを知っているのは極一部のギルドだけ。

       

「例の少年を【シーカー観察者】で調べましたが一つも詳しい情報が出てこなかったです」


「その少年の情報が出ないのは少年がこの世界に召喚されたかもしくは情報が分からないよう揉み消しているのかいずれその件はまたの機会にしよう今日は姫様が久しぶりに羽を伸ばす日だ私達がしっかり見守らないとな」


白猫は仮面の男が言う召喚されたと言う話しはたいして興味を持たないが、あの例の少年が一つも情報がでないのが少し興味を持つ。

             

どんな情報でも暴く【召喚獣シーカー】天界に住み、時には大罪人を裁くとも言われてる天使が少年の情報が一切出てこないのは初めての例だ。


白猫は歩いて仮面の男の横を過ぎる。


「では私は姫様の護衛の為先に失礼いたします」


「そうか【クロエラ】、姫様の身の回り頼む」


クロエラと呼ばれた少女はホッペを厶とする。

          

           

「分かりましたまた後ほど


それを伝えたあと姿を消した白猫。


仮面の男はやれやれと言う。


「少し怒らせてしまったかな?」

目の前に広がる街を見下ろしこれから始まる

事を考えたギルドアズマがこの地にやってくる事を。


「見せてもらおうか少年の実力とやらを!!」


仮面の男は街を見下ろしながらそう呟き姿を消した。



      ◆◆◆





ギルドアズマのメンバーは馬車で錬金と魔法の街カガリに向かう。


今回はアンジュとライにギルドの留守を頼み

僕、セレナ、ミュウ、レム、メンバーで依頼を受ける。


馬車の中ではセレナがレンに注意をしていた。


「レン鍛冶の部屋で何してたのいつまでも呼んでも来ないから心配したんだよ」


「ごめんセレナ部屋でこれを作っていたんだ」


レンはマジックカバンからコートを取り出す。


「これはセレナの為に作った。【マジックコート】もし魔法が使える魔獣が出てきても大丈夫なよう対策に」


あのあと自分の部屋に帰ったあと一度鍛冶の部屋に行った。


マジックコート評価はAあと効果で魔法系の攻撃を半減する、メアリーゴードンの毛糸と前戦ったワーウルフの牙は魔法の力を打ち消す効果を合成してもう一度コートと合成。


「レン…ありがとうよーしギルドマスターとして新たな服装で鍵を見つけるぞうー」


セレナすぐにコート着て機嫌が治ってるよかった。

僕はもう一つカバンからブーツを出した。


「これはミュウ用に作ったブーツだけど」


ミュウの顔が緩む。


「ありがとうございますレン様一生大事にします!」


ブーツが少しボロボロになっていたの見かけたのでミュウ専用のブーツを作った。


【ライトニングブーツ】ブーツで使う革はライジングバファローの革をそして足の裏はゴーレムの足をブーツを合わせるよう加工して、ブーツ用の接着剤を使い引っ付ける。


ブーツの紐であるこれはラグーの【道具屋キュリオス】で購入したドラゴンのヒゲでブーツ用に加工してヒモを作くり完成した。

評価はA効果はジャンプ力アップと速く走れる

【エアロステップ】


どっちも良い感じに作れた。今はスキル〈見習い鍛冶士〉からスキル〈鍛冶職人〉にアップ

して色々な物も作れるようになったから街に着いたら道具屋で素材を買っておこう。


「だからレン鍛冶の部屋から出てこなかったんだ、って!依頼を受けてる時はダメー!次から気おつけてねレン」


セレナにごめんと謝ってから馬車から顔を覗くとキラキラと光る街が見えた。


「あれが錬金と魔法の街!」


「うわーきれいおにいちゃん、たのしみだね!」


レムも馬車から顔を出して僕はレムの頭を撫でるとうにゃーと鳴きながら嬉しそうな表情するレム


(マスター!あの街から凄い魔力を感じます)

リアラの姿は見えないが興奮しているのかな?


でも僕も今から行く街がどんな事が待っているのか楽しみで仕方がない。


レンは街カガリに着くまで街を眺めていた。






錬金と魔法の街カガリに着いたレン達は門番にギルドの依頼書と身分証明のギルドカードを提示したあと中に入った。


建物の屋根が全てオレンジ色で街の通りはレストランやお土産屋が並んで奥には大きい鐘が付いた建物が立っている歩いている人混みの中には竜人にラミア、天使に獣人も歩いている。


(色々な店が並んでいて見てて飽きないそれに色々な種族がいるけどローブを着た魔法使いは見当たらないが学生が多い。ここも専門の学校があるのか)


「着いた!レン何見てるの?」


「あの学生達って?」

僕は歩いている学生達について聞いた。


「あれは、マジックアカデミーの生徒ねラグーと同じように専門のアカデミーがあるんだよ!


セレナからアカデミーについて詳しく聞くと錬金術と魔法学を学ぶアカデミーがありそこに通っている学生らしい。


セレナの説明を聞き終わったあとセレナはレムの所に行きレムが迷子にならないよう手を繋ぐセレナ。


するとレムはもう空いてる片方の手をレンの手と繋ぐ。


「レン兄ちゃんも繋ぐ~」


なんだか親子って感じだな後ろでミュウもまるで親子みたいですねっと言う、セレナはエヘヘっと嬉しそうな表情をしていた。


「さぁレン、レム、ミュウ、広場で待っている娘さんの所まで」


「「おおーー!」」


「はい、セレナ様」

レムと手を繋ぐセレナとレンは広場まで繋ぎながら進むその後ろでミュウが三人の親子を邪魔しないよう離れない程度に付いて行くミュウであった。

      


      ◆◆◆



4人は広場で待っている娘さんの広場まで来た。


「依頼主の娘さんどこにいるだろうか?人が多いからどの人か、これじゃ分からないな」


「そういえば依頼人の娘さん【シャル】としか書かれて無かったねどんな人なんだろう」


レンは依頼人の娘を探していると。


「あのーもしかしてギルドアズマの人達でしょうか」


声が聞こえた方に振り向くと自分と同じ年くらいの女の子が声を掛けてきた。


「そうです、もしかしてシャルさんですか?」


「はい、私の名前はシャル 父から依頼を受けてここにいらしたギルドアズマさんですね一緒に街を観光していただきありがとうございます」

シャルさんの話しを聞きながら新ためて見ると綺麗な黄色の髪に緑色の瞳、顔もどことなくお嬢様な感じがする。


セレナはシャルさんの前に出てくる

「私はギルドアズマのギルドマスターのセレナです今日一日よろしくお願いしますシャルさん」


シャルさんはセレナの手をつかむ


「シャルで結構です私もセレナと呼びます今日一日こちらこそよろしくお願いします」


「はい!シャルさ……じゃなくてシャル!よろしくね」

その後ミュウとレムと僕も自己紹介が終わったあとシャルと一緒に街を回った。僕達はこの国の観光スポット訪れながら色々な店も見学あと僕も道具屋でここでしかない召喚石と魔法の書を購入それと防具や武器に使う道具も購入。


お昼に街カガリにあるレストランで食事にした。【七色の雲】に【フルビー】に【魔法使い特製海鮮デビルエビルのピラフ】日本で言う

【綿アメ】と【ビール風ジュース】に【エビピラフ】レムはフルビーをごくごくと飲んだあと

口周りが泡まみれになってまるで、ヒゲのようになっている。僕はレムの顔を綺麗に拭きセレナとミュウとシャル三人はトークに夢中だ。


(良かったシャル楽しそうだ。それにしても綿アメがメニューに入っているの珍しいなそれに食べれば食べるほど綿アメの色が変わっていくそれにフルビーもそんなに甘くなくスッキリした味だ。デビルエビピラフも美味しい)




そういえば依頼で仕事を嫌な顔せずに頑張っているって言っていたけどシャルはどんな仕事しているのかな?また時間あれば聞いてみよう。


食事が終わった僕達はシャルに最後の観光スポット場所に向かう、見えてきたのは結構な大きい建物が立っていた。

「あれはねレンここの錬金術と魔法の歴史や大昔どんな暮らしていたのかを教えてくれる建物【マジックアルケミルーツ】の館よ」


「ここが最後の場所なんですねシャル様」

ミュウがなんだかピリピリと言うかいつもの雰囲気が違う。心配なのでセレナ達が先に館の所に行ったあと。


「どうしたんだミュウなんか様子が変だよ」


「レン様この館から凄い魔力と違った力を感じます。でも何の力かは分かりません」


この博物館みたいな場所から力を感じるミュウは竜だから別の物が見えたりするのだろうか、大昔だから途方にも無いけどやっぱり霊とかそういうのが住み着いたりして………………無いね。


「ミュウーーレンーー何してるのー?」

セレナが入るよーっと呼んでいるミュウにもしまた違う感じがあれば教えて欲しいと頼んだあと、ミュウと僕はマジックアルケミルーツの館の中に入る。



      ☆☆☆  


街カガリの南側家が立ち並び住宅街となっている場所で、男性の叫び声が響き渡っていた。


「ぐはっ!」


ごつい体格をした男が叫び終わったあと気絶する。一人の男を残して。


「一体何者だ君は!?私の部下が少女一人抑えられないとは!なんたる屈辱!」


部下達は伸びていた15人ほどいたにも関わらずにたった一人の少女に気絶されたのであった。


「私はただの通りすがりの【白猫】警告します直ちに武器を下ろして降伏して下さい」

           

黙れっと男は叫びながら短剣を抜き少女に近づく。男は短剣を投げてから別の短剣を抜く。

その動きは【職業】アサシンの動きであった。


                  

だが少女は避けようともせずに口を開き歌う

すると短剣が何もない所で弾いた。男はその光景を見て恐怖していた。


「そんなバカな!?【ハーモニギア】だと!」


「もう気づくのが遅いです~~♪」


男はおおー!と叫びながら倒れ気絶した。


少女は耳の付いたフードを被り手を耳に当てる。


「こちら白猫南側の方、片付きました引き続き姫を護衛します連絡以上」


手から離したあと白猫は姿を消した。


白猫が消えたあと気絶していた男達は街の憲兵に捕まり、連行されていった。



      ◆◆◆



僕はミュウと共に建物の中に入り街の歴史と文化といった物を見て回った中にはこっちの世界にある家電製品や生活道具などが展示されていた、召喚が失敗した時によく出てくるらしい。


(大昔の魔法使いの人達がまさか召喚で失敗した家電製品がまさか展示されてるなんて思ってもみないだろうな)


そして最後の展示部屋が色々な石版が飾ってある部屋であった。


途中セレナがお土産屋に寄りたいと言うあとで合流すると行ってから立ち寄る、レムは眠いと言うミュウは休憩スペースでレムと共に少し休憩してから合流すると言う。


今石版の部屋には僕とシャルしかいなかった。


「セレナ達と合流するまで私と一緒に石版見回りましょか、レン」


「ええ、でもここは他の部屋より石版の数が多いですね中央にある石版は他のより大きいですよ」


この部屋でもっとも大きい石版が立っていた。

この国の文字と昔の歴史?なのか他の絵より多く描かれている。

シャルと僕は肩並べて、その石版の絵を眺めた。


「この石版に描かれているのは大昔この国に大きな願いを叶える門が現れたことそして〈鍵〉について描かれているのです」


「鍵って確か門に願いを叶える為に必要な物でしたね。大昔にも願いを叶える門が現れていたのですね」


大昔にも鍵と門が現れてそして今また鍵と門が現れた。大昔にもセレナみたいに願いを叶えたい物があったのだろうか。その願いは叶ったのか分からないけど。


シャルはその石版に描かれている意味を教えてもらい部屋から出てその後セレナ達と合流した。


ビービー!僕はメニュー画面を開くこの街のマップが表示され確認すると赤いマーカーが表示されてる敵がこの館に向かって来てる!?




敵はこっちに近づいてる、だけどなんで此処に?とりあえず。セレナに敵が近づいてると伝えて次にシャルにこの建物の中に居て欲しいと伝える。


「敵とは一体なんですか」


「レンには敵味方が分かる魔法を持っているのだから、シャルこの建物の中で待っていてすぐ迎えに行くから」


セレナと僕は先に外に出るその後からミュウとレムが続く。


「セレナ、ごめんなさい一日だけこの街で楽しく過ごす予定だったのにまさか敵が近づいていることを見抜けなかったことを」


シャルは顔をうつ伏せるがその後、何かを決心したような表情した。





     ◆◆◆


盗賊の集団がレン達がいる建物の外を囲むこの盗賊のリーダーなのか巨体な体をした男の手には大きい斧を担いでいた。


「ヒィヒィこの中に姫がいるのか早く片付けて報酬を貰うとするか。おい!野郎ども!あの建物の中に突入だぁ!」


「「ヘイ兄貴!!」」


「風よ!全てを切り裂け《ウインドカッター》!!」


「ぎゃあ」


風の刃が男の体を切り裂き男はそのまま倒れる。セレナの風魔法が当たると同時にミュウとレンが前に出る。


「私達ギルド【アズマ】はこれより盗賊団を鎮圧及び館を防衛します。フっ決まったね!」


セレナがドヤ顔をする盗賊のリーダーがくぅー!っと唸っている。


「テメェーらよくも邪魔してくれたな!お前らまずそのギルドから倒すぞ!」


「「ヘイ兄貴!」」


盗賊達こっちに注目した!ミュウは高くジャンプして屋根の上にいる盗賊達の所に着地後二本の長剣を構える。


「失礼します盗賊団の皆様少し眠ってもらいますね」

盗賊の男達は一瞬驚くがすぐに戦闘体制に入り

彼女を襲う、しかし片手に持つ長剣で襲ってくる男達を的確に死ない程度に斬っていく。


(セレナ様が盗賊団の人達を出来る限り殺らないこと。約束は守らせていただきます)


だが盗賊団の数は圧倒的にミュウより多く、

一人では対処するのが難しい。


「ぐわぁ!」

ミュウより離れた所で悲鳴が上がるそして次々と悲鳴が上がる。


「よぉミュウ派手に暴れてるじゃあねーか」

ミュウの前に現れた青年海賊の用な服装と片手に形の変わった剣を持つ。


「確か街カガリ支部ギルド【グランセンチュリオ】所属豪快な戦い方を得意とする【トウヤ】様ですね」


トウヤと呼ばれた青年はへっと笑う。


「相変わらずの用だなミュウ!あと俺以外のメンバーも盗賊と戦っているぜ」

ミュウとトウヤはしゃべりを止め盗賊団の方に視線を向けた。


盗賊団の増援らしき集団が屋根に登って来たミュウは剣を構えトウヤは片手に剣もう片方の手には剣の先を筒状にはめ込んだ【武器】フックアンカーを持つ


「トウヤ様また後ほど」


「いいぜ、派手に行くぞ!!」


ミュウとトウヤは盗賊の集団に突っ込んで行った。


      ◆◆◆



ミュウが屋根に登ったあと盗賊団のリーダーはポケットから召喚石を手に持ち空に掲げる。


「お前らよくも俺の邪魔してくれたな来い!!大地の精霊ノームを守る眷属巨人ロー・ゴーレム!!」

僕達の目の前にロー・ゴーレムが現れる、ゴーレムはグオォー!と叫ぶ。


「レン!あのゴーレムは土属性だから風属性の技じゃないと攻撃が効かないから私が風の魔法を唱えている間ゴーレムを引きつけて」


「分かった!」


僕は鞘からマグナを取出し走ったゴーレムの足にマグナをぶつけた!すると、ゴーレムはこっちに注目する。巨大な腕を振り下ろしてきたが僕は避ける、ゴーレムは腕を何回も振り下ろすが僕は全て避けた後ろからセレナの魔法を発動する合図がきた。


「行くわよレン、風の精霊よ我の敵を倒せ!!《エア・トルネード》!!」


ゴーレムの足元に巨大な竜巻が発生する、中に閉じ込められたゴーレムはグオォーと暴れまわる。僕は地面を蹴り高くジャンプをする。


(エア・トルネードが効いてはいるが今の竜巻だけでは倒せないなら!)

 

上空からマグナを取出し、下にいるゴーレムに向ける。ガンナーモードに切り替え僕は叫ぶ


「いけー!《ファイヤーバレット》!!」 

魔弾がゴーレムに当たると全身が燃え上がり竜巻の風で炎が大きくなる。


「《ファイヤートルネード》(奥義)」


新しいスキルを獲得しました。「〈連携技〉」


「〈チームワーク〉」レベル60にアップしました。


新しい称号を獲得しました「〈技を極めし者〉」



ゴーレムはグオォと叫ぶとみるみると体が崩れ溶けていく僕は地上に無事着陸してメニュー画面を開いた。


ログにはレベルアップしたと表示され新しい称号も獲得している。〈連携技〉これはセレナと一緒に技を使ったから獲得したのか?後で見てみよう。


盗賊団のリーダーはローゴーレムが一瞬で灰となったことに驚き固まっていたがすぐ我に返り怒りが沸き上がっていた。


「こうなったら盗賊団リーダーの俺が相手をしてぐはっ!?」


勝手に盗賊団リーダー男が泡を吹いて倒れた後ろに仮面を付けた男が立っていた。


(仮面の男が倒してくれたのか。しかし気配が全く感じ無かった、それにマップでは青いマーカーになっているこっちの味方なのだろうか?)


だが、仮面の男はレンの方に視線を向けた瞬間突然と仮面の男が僕の前に現れる!


「初めましてギルド【アズマ】所属のレン君私はギルド【グランセンチュリオ】のギルドマスターのシャルア・フロントと言う名だ君達のお陰で盗賊団を捕まえることが出来た礼を言わせて欲しいありがとう」


突然と現れた仮面の男はお礼を言ってきた。いきなり出てきてびっくりした僕は仮面の男に盗賊団がなんでこの街に襲撃したのか聞いてみた。


「盗賊団はなぜこの街それもこの建物を襲ってきたのですか?シャルアさん」


一瞬空気がピリっとなる。

「この建物には金貨に変わるような宝物が沢山置いてある、盗賊団はそれを盗みに入りこの街に襲撃をしたのだろう。それともう一つ石版には〈鍵〉の場所について描かれていると噂されている、それも盗賊団がこの街に来た理由だろう。」


仮面の男は淡々と理由を言う確かにあの建物には昔の金貨や道具が置いてある石版も願いを叶える門についても描かれていた。

          

だが何か仮面の男にはもう一つ理由があるのではないだろうか。


そう思う自分がいる。



仮面の男の言葉がまるで他人ごとの様に聞こえると思ったレンだった。


     ◆◆◆


一人残らず捕まえ憲兵に連れてかれて行く盗賊団を見送った後、シャルと合流する。


「セレナに皆さん大丈夫ですかどこか怪我とかはしてないですか?」


セレナは全然平気よ!っとミュウは怪我はございませんシャル様とレムは僕達の戦いを見て興奮したのだろうか。今度は私も!と言うがセレナはダメと言ってレムは落ち込む。


「シャルも大丈夫そうだね今度は何処に観光しに……」


「いえもう充分にこの街カガリでセレナ達とレンと一緒に観光することが出来ました久しぶりに仕事を忘れて友人と一緒にご飯を食べお喋りしてそれだけでも私にとっては充分過ぎるほどの素敵な一日でしたありがとうございます」


シャルの表情は満足していた、その後街カガリには鉄道が走っている駅【スターライト】まで

シャルを見送る。セレナとレムにミュウはシャルに今度は依頼ではなくまた会おうと約束しながらセレナは涙目になっている。ミュウはハンカチの用意をして、レムはシャルの足にギュと掴まりぜったいまた会おうね!っと言う


「シャル実は今日初めてギルド結成してからの最初の依頼なんだ今日の出来事は一生忘れない」


「そうだったのですか私もレンと一緒にいた時間は忘れませんそしてまた会いましょうレン」


シャルは手を出す僕も手を出し握手をした。


また違う何処かでシャルとセレナ達と一緒に街を歩く約束をする。


機関車に乗るシャルを見送ったあと駅から離れ外はもう夜なのでどこかの宿に泊まることにするレン達だった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る