第7話
円卓会議の休憩時間を利用してミュウとレムが待つ部屋に僕はソファーに座りながらお茶を飲んでいた。
「セレナ様、レン様、会議お疲れ様です。レム様も大人しく部屋で待っていましたよ」
ミュウがそう言うとレムは僕の膝の上に座りながらお菓子を食べている。寂しい思いをさせてないか心配したがレムも元気そうで良かった。
「そうだ。レン教えてよ!なんでバルバトスの目的がルップルの実って判ったの!?」
レンはアイテムボックスからルップルの実をテーブルの上に出現させる。
「あの時ランディがルップルの実の事を話していた時にたまたまボーダー村で採取していたからルップルの実を調べると説明文に「魔界の美食家の舌を唸らせる程の味である」と書いてあったんだ」
「バルバトスは美味しいものに目がなかったことに気がついて、ルップルの実でバルバトスの様子を伺って見事に当った!」
「セレナその通り。だけどランディの力を借りなかったら、無理だった」
実際に僕達が会議で言える発言は限りがあるがランディやリィンさんの力を借りてしばらく
「ミュウ。クロエとアヤメはまだお菓子作っていた?」
「セレナ様。先程下の階でお菓子料理を作っておられました。一度レム様と共に会いに行ってましたので」
「このお菓子はね、クロエお姉ちゃんが作ったお菓子なんだよ、レンお兄ちゃん!」
テーブルの上に置いてあるお菓子はクロエの手作りだったのか、お皿にクッキーとどら焼きが置いてあった。カステラ風味の生地にあんこがたっぷり入っている。僕はどら焼きの方を取り一口食べた。
(うん。美味しい、クロエとアヤメにどら焼きのレシピを教えておいて正解だったな、最近
その後、僕達は円卓会議が無事に終わりエリアスの塔から外に出る。
「あのレン……お菓子美味しかったでしょうか?」
「うん。アヤメ達のお菓子とても美味しかった」
「良かった!」
アヤメがにっこり笑った。クロエも親指を立てる。2人のお菓子が会議の途中でアヤメ達がお菓子を持って出てきた。
(会議に参加しているメンバー全員お菓子喜んでいたな、あと何人かお菓子を商品化しないか相談されたな)
ギルド=アズマに商品化の話しが持ち込まれたが僕はそれを断った。
「商品化したらアヤメ達が忙しくなるから断って良かったかな、セレナ」
「私も他の何人か聞かれたらレンと同じ答えだったよ♪」
セレナがウインクした。僕とセレナは拳をだしてコツンとした。
すると僕達の目の前に仮面を被った男性が立っていた。
「私はシャルア・フロント、君達ギルド・アズマに会って頂きたい人物がいるのだがお時間の方よろしいですかな、レン君も久しぶりだね」
「シャルア・フロント!」
僕は驚くあの時カガリの街で盗賊団っと戦っている時に会ったがそれ以来は会っていない。
「シャルア・フロント………確か5年前の戦争で勲章を授かり侵略に来た帝国の兵を次々と倒し兵の帰り血を浴びながら彗星のように速く、その姿を帝国の兵達は恐れて【赤い彗星】と呼ばれたっと」
ミュウはそう淡々と説明するとシャルアは笑みをこぼす。
「確かに私はその赤い彗星と呼ばれた男だが、それは昔の話しだ。それでギルマスの返答は?」
セレナは少し考えてからシャルアの方を見た。
「円卓会議が終わりましたのでこれからお昼にする予定です。会わせたい人物の人も一緒にお昼しながら話しはダメですか?」
「!?」
シャルアさんの仮面で分からなかったが少し驚いているように見えた。
「ではどこで待ち合わせをしようか」
その後シャルアさんとセレナは会う場所を決め。またその店で合流することを約束した。
そしてシャルアさんは何処に行き消えた。
「さて!みんなお腹空いたでしょうお店に行こう!」
「はいセレナ様」
「お菓子食べたばかりだよ?」
アヤメがそう言うとアヤメとミュウはセレナの後ろから付いて行く。
「クロエラ僕達も行こうか」
「…………」
「クロエラ?」
「クロエラお姉ちゃん?」
「あ!ごめんなさい少しぼぅーとしていた」
クロエラがぼぅーとするなんて初めて見た。さっきのシャルアさんに会って少し驚いたのかも知れない。
そして僕達はセレナ達と一緒にシャルアさんと合流する店に僕達は向かった。
異世界生活サモン〜メモリーオブ・ゲート 高天神田 @ramuta54
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。異世界生活サモン〜メモリーオブ・ゲートの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます