第11話

依頼内容を聞き終わったあとミュウから紅茶のお代わりをもらったクッキーもサクサクで美味しい、紅茶とよく合う。


セレナが腕を組んでう~んと唸っている。


       

「そのミュウと同じ竜人が魔獣達を従わしているって魔獣って人の言うこと聞くなんて聞いたこと無いよ」


セレナに紅茶のお代わり淹れるミュウさん


ミュウさんの依頼内容は魔獣が街ラグーに悪さをしているので退治してほしい。それなら退治すれば問題は解決するが、魔獣に悪さをするよう指示している竜人が問題だった。


竜人が悪さしていることが街に広がれば竜人が悪いように見え、人と竜人の関係が悪化して争いが起きるかも知れないこと。


早めにこの依頼を解決しないともっと悪化するかも知れない。


「今の所は街ラグーで竜人が悪さしている件を知っているのは僕達だけですかミュウさん」


「私とギルド【デュナメス】の皆さんしか知らないですレン様。街には噂が広がないようギルドの皆さんが頑張っています。今の所魔獣を従わしている竜人はフラッグの森にいると先程ギルドの皆さんから連絡があったので伝えときます」


確かここのギルド支部の名前だったかなその人達のおかげでなんとか広がらないで済んでいるけど速めに解決しないと。


でもミュウさんどうやってギルドの人達と連絡しているんだ?そんな素振りは無かったけど、

あと竜人はどうやって魔獣を操っているのか分からない。


マスター!マスター!っとリアラがテレパシーで伝えてきた。


(マスター、もしかすると風属性のマンドレイク系かも知れないです、マンドレイクは【魅惑】の状態なる技を持っています魔獣も操れることも可能でフラッグの森にいるのも【魅惑】を使う度に魔力が消費するので土や木から微量の魔力を吸収してるかもです)


そうか!魔獣を状態以上にすれば確かに可能だリアラありがとう!。


「セレナ状態を【魅惑】にする技を持つ召喚獣はいないか?」


リアラに教えてくれたことを伝える召喚獣に詳しいセレナならすぐ分かる。


「あ!確かマンドレイク系で魅惑の技を使う召喚獣いるそれなら魔獣を操ることも出来る!」


そういことですねっとミュウさんが呟く。


「マンドレイク系は土や植物の微量な魔力を吸収して回復することも出来そしてマンドレイク系にとってフラッグの森は魔力を回復するのによい場所です」


フラッグの森じゃないとマンドレイクの力発揮出来ない。



セレナとミュウさんはこれで相手の竜人がどうやって魔獣を操っているか竜人はなんで森に居るのか分かった。


「でもどうやって退治しよう相手がマンドレイク系なら火系の魔法使ったら森が燃えてしまうからう~ん」


セレナがまた唸りだす。


(モリおいしい草いっぱい。もえてしまうの、かなしい)


レムが少しショボリしてるような感じがした、


レムと一緒に冒険したのは初めてで森の中を探検してる時セレナとレム凄く楽しそうにしていたな。


確かにどう退治するか風系なら火系の魔法を使えば良いが、森だから火事になる。他の魔法を使えば良いがマンドレイクの回復スピードはどれくらいか分からない。


(マスター、それでしたら森が火事にならない方法があります)


(リアラ聞かせて欲しい)


リアラに教えてもらった後、僕は二人に話しかける。

「ミュウさん、セレナ、いい考えがあります」


二人はレンの考えを聞いたあとフラッグの森に向かった。

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