第4話
翌朝
その
屋敷の地下に捕まった村の人達が見つかり、奴隷売買の書類やその他もろもろ出てきた。これで奴隷商人ウンサの
そしてレン達はこの一通り解決した後リオ達と共にルーティの街の中に入り、何処かに歩いていた。セレナはリオに家は何処か尋ねる。
「リオの
「
「久しぶりだな。セレナにレン!」
僕達に声をかけてきた。前のカガリの街で出会った。海賊の服装した青年トウヤだった。
「トウヤさん!」
「その娘を無事に頂いてきたようだな、リオ!」
「はい!」
「え?トウヤとリオは知り合いなのか」
僕はトウヤに聞くとコクっと頷くトウヤはアリスの方に近づくと小さい黄金の【羅針盤】を取り出す。黄金の針がアリスの方に向く。
「俺とリオは同じギルドなんだ。そして今回はえーと?お嬢さん名は」
「アリスです!」
「そうだ。あの奴隷商人からアリスを派手に奪還する依頼を受けて俺達はこの街に来た!ついでに円卓会議も参加する」
「円卓会議はついでかよ」
クロエラがトウヤにツッコミを入れるとトウヤは羅針盤をポケットに入れるとリオの方に向く。
「まぁ詳しい話しは後だ。リオ!アリスを連れてギルド=ウンディーネに向かえ、プラティがそこで待っているからよ」
「はい!行こうアリス」
「うん。リオ!」
2人は前に走りだすが急に止まると2人はセレナ達の所に向く。
「セレナさん、レンさん、みんな!色々とお世話になりました!」
「レムちゃん、クロエさん!またね」
リオはアリスの手を引き走って行く。トウヤ達はアリス達を見送った後、詳しい話しは宿で朝食を取ることにした。
アーガマの宿 キッチン
ミュウとレンは宿主からキッチンを借りて朝食を作っていた。鍋にたっぷり入ったコーンスープを温めたミュウは野菜を包丁で刻み、ボウルに移してサラダを次々と作っていく。
僕は火属性の魔法で火加減を調節しながらフライパンに入った卵を丁寧にひっくり返しオムレツを作っていく。出来た料理はミュウが皿に料理を盛り、セレナ達が座るテーブルに料理を運ぶ。
料理が一通り出来上がるとみんなで料理を食べる前の言葉を言う。
「「いただきます!」」
「派手にいただくぜ!」
トウヤはカリカリに焼いたベーコンを一口食べると驚いた顔をする。
「なんだ!ベーコンはこんなに美味かったのかよ!?」
「トウヤ様サラダもどうぞ」
「サラダ?野菜はそんな好きじゃ…うお!?」
サラダを食べてトウヤはまた驚く。そんなに美味かったかな?っと僕はバターを塗ったパンを食べた。
「そういえばロゼ?アルトリウムの塔で円卓会議するんだっけ?」
「円卓会議の場所は違う場所で行う後で教えますねセレナ」
ロゼがセレナに後で円卓会議の場所を教えてくれると伝えてくれた。
「まさかサラダがこんなにウマイとは、この「オイルドレッシング」が野菜を美味くしているな」
「その通りよトウヤ様」
「よし!ミュウ俺達のギルドに入れ!そして朝食を」
「断りしますわ、私はセレナ様のお側に御使えします」
トウヤのギルドの勧誘をすぐスパっと!断るミュウ、そういえば「円卓会議」はいつから始まるか聞いていなかった。
「ロゼ、いつからその円卓会議が始まるんだ?詳しい事を聞いてなかった」
「円卓会議は午後からだ。それまで少し
「確かにそうね、みんな!朝食が終わったら、少し寝ましょう!「円卓会議」はまだ始まらないから」
セレナがテーブルに座る全員に仮眠するように伝えた、とりあえず僕も賛成だ。
◆◆◆
朝食を終えたあと僕達は少し仮眠をした。夜遅くに起きて活動していたから事件
ホノカとロゼ2人は宿を出た後、アリアンソードのギルドと合流して先に円卓会議をする場所に向かうと僕達はホノカとロゼとさよならする前にセレナはロゼから円卓会議の場所が載っている地図をもらい別れた。
「セレナ大丈夫か?」
「う〜ん、この場所に円卓会議があるって」
「少し見せて」
レンはセレナから地図を見せてもらう円卓会議の場所が地図に描かれているが現在僕達が居る場所と円卓会議から離れていた。
(マスターここから現在地点から円卓会議の場所に着くまでおよそ10分程です)
(宿から出て真っ直ぐに行けば良かったけど、少し遠回りしてしまったね)
レンはリアラと〈テレパシー〉で会話をした後、セレナにここから円卓会議まで道案内をすると僕は伝えた。
「お願いしますレン神様!」
セレナが合掌してお願いすると僕はOKと伝える。すると肩をぽん!っと誰かが僕に声をかけた。
「久しぶりだね。レン君」
「もしかして、「リィン」さん!?」
僕は驚いてしまった会うのは
「レン知り合いなんですか?」
クロエラがレンに問うと青年のリィンがみんなにお辞儀をした。黒の髪に瞳、ネクタイと足首まで伸びたコートを
「俺は【ギルド】ログホライゾン。ギルマスの補佐をしている「リィン=アマツカ」だ。アヤメちゃんも元気そうで良かった」
リィンはアヤメに声をかけるとペコリとアヤメを頭を下げる。
「お久しぶりです。リィンさん、【ボーダー村】で会って以来ですね」
「ボーダー村って確か!」
セレナは思い出したようだ。そう、リィンさんは前に僕達がボーダー村で悪事を働いていた村長を逮捕して引き渡したのがギルドログホライゾンだった。その時にリィンさんと知り合いボーダー村に住む。魔族達を今後どうするか相談にのってくれた人だ。
「もしかしてレン君達も「円卓会議」に参加するのかな?」
「はい、そうです!でも少し遠回りしてしまいました。あはは…」
僕は苦笑いしてしまう。セレナが後ろで僕に「し〜!」っとセレナが行き場所間違えたことは黙っておいた。
「そうだったのか、なら円卓会議の所まで一緒に行かないか?」
「いいんですか!?」
「構わないよ、それに君達と話しがしたいと思っていたんだ俺の仲間も紹介したい」
仲間?僕達の前にはリィンさん一人しかいないけど
「おーい!リィン♪」
「ハァ!ハァ!待て、「フェイ」走るの…やめろ!?」
「もう「アル」遅い〜!」
アルと呼んだ女性は長身で長い黒髪を
そして「アル」と呼ばれた少年は銀灰色の髪で顔も整って女性にモテる顔をしている。フェイとアルがリィンさんの所に合流すると僕達に気がついて近づく
「あれ君達はリィンのお友達?」
「ぜぇ…ぜぇ…だからフェイ止まれと!?」
「僕達はギルド=アズマです、前にボーダー村で村長逮捕の時に」
「あ〜!思い出したレン君だ!久しぶり」
フェイがレンにギュッ!っと抱きしめると隣に居たセレナが顔を真っ赤にする。アルは手で顔を隠しため息つく。
「く…苦しいフェイさん」
「コラー!離さないか、胸が当たってるのよ!?」
「良いじゃん、ケチ!久しぶりにレンと再会のハグだよハグ」
「その
セレナが二人を引き離すとセレナがレンの腕に抱きつきフェイを警戒して睨むセレナ、そしてフェイも盗られたのでフェイも睨み返す。
「悪いけどギルマスの私に許可も取らずにそのデカイ胸を仲間に押しつけないで下さーい!」
フェイの口元が猫のような口になりイタズラな顔をする。
「あれれ〜そんな「貧乳」よりも私みたいな大きい胸の方が男性は喜ぶんだよ〜」
「フン!そんな学生服なのか
「これはギルドの制服です!貧乳!!」
「ぐぬぬ!」
「グルル!」
フェイとセレナはお互いに唸り声を上げ熱い睨み合いが始まる。僕はセレナから解放されリィンさんの隣に立った。
「リィンさんどうしよう」
「そうだね、一緒に二人を止めようか」
セレナとフェイを止める為リィンさんと僕、クロエラとミュウにもお願いして二人を止める為僕達は数分後に二人の戦いを止める事に成功してリィンさん達と共に円卓会議の場所まで一緒に向かった。
円卓会議の場所へと向かう僕達ギルド=アズマはリィンさん達と一緒に向かうことにした。
「そういえば?フェイ達の自己紹介してなかったね」
「はいはーい!私から自己紹介します私は「フェイ・D・オルフェウス」って言います。得意武器はこの大剣で今、興味あることはレンです!」
「ちょっと!レンは自己紹介に関係ないでしょう!?その大剣の胸に背負った肉の塊2つしまいなさい!!」
「あら〜♪ごめんなさいセレナには
「グヌヌ!」
「グヌヌ!」
歩きながらセレナとフェイさんがまた睨み合い、をする。二人共街の中で恥ずかしいよと僕は思いつつアルさんが「ゴホン!」っと言う。
「俺は「アルフォンス・ヴァンガード」!ヴァンガード家の末っ子だ。リィンと同じギルド=ログホライゾンに入っている、よろしく頼む」
「ヴァンガード家と言うと確か王国騎士団の「ソードマスター」の称号を持つ名家ですね、数々の腕のある剣士と戦い歩き帝国との戦争でも活躍されたと存じております」
ミュウがアルさんの家について説明してくれた。なるほどつまりアルさんが得意な武器は剣か!しかしアルさんは武器なんて何処にも見当たらない。
「そうだ。「ソードマスター」の称号は父が持っている。俺もいつか父のように称号を手に入れてみせる。あとレン、俺の武器は「魔法」だ」
「すみません。ソードマスターって剣士の称号だから剣を持っていないなぁって」
「アルは魔法で剣を召喚して戦うスタイルなんだ。魔法の武器はそう簡単には壊れないからね」
アルさんは魔法で剣を生成して戦う戦法かぁ!厨二心がくすぐられる。僕も一度やってみようかな
するとレムが袖を引っ張る。僕はレムが指をさす方に目を向けると他の建物よりも高い塔?のような物が見えた。
「着いたよ、ここで円卓会議が行われる場所、「エリアスの塔」」
「エリアスの塔?」
僕の目の前に建っているエリアスの塔を見上げる。どこまで続いているのか雲に隠れて見えなかった。
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