第3話

空間の外に出ると空中に放りだされていた。


さっきの場所に出ると思ったが、まさかの上空から出ると思ってもみなかった。


辺りを見回すが下から爆発音ばくはつおんがした方に見ると、その先に巨体と戦ってる小さな女の子が確認できた。一目ひとめであれはセレナだと判った。


今戦っている巨体きょたいがゴーレムだと分かった。ラッキーなことにゴーレムの真上だ奇襲を掛けるチャンスだが、その前に

一回ステラからもらった。召喚石を試してみたい。


レンはゴーレムの頭に着地するとゴーレムが叫んでいる。


全体は鎧のように包まれている。大きさは10メートルぐらいあるゴーレムが巨大な腕で、レンの所まで伸びるがレンは避ける。


セレナの立ってる場所まで建物を蹴りながら移動した。暴れていたゴーレムは頭の上に乗っていたレンを探している様子だ。


【スキル】〈身体強化しんたいきょうか

全身体が強化する。 自動でスキルが発動する。


自分の体が軽く感じるのはこのスキルのお陰で建物を蹴って移動が出来る。少しメニューを開いてみた。


(メニュー画面も開くと色々な召喚獣の名前があるけど文字が黒いってことはまだ使えないってことなのか?)

(はい、マスター!レベルアップしていくと召喚出来る様になりますよ)


スキル〈テレパシー〉でリアラに教えてもらった。この世界に詳しいと言っていたが、スキルも詳しいとは〈ナビ〉は本当にナビゲーターの能力があると感心した。


リアラと喋っているうちにセレナのいる場所に到着した。


「無事だったんだね」と嬉しそうに走って、ぼくに声を掛けるセレナ。


「もう心配したんだから頭の上にまさかレンが立っていてゴーレムの腕にやられたかと思ったけど無事で良かったよ」


(セレナの笑顔を見て安心した)


空間の中にいる時、もしかするとゴーレムにやられてはしてないか心配していたが、大きな怪我して無くて良かった。


とりあえずここならゴーレムと距離があるので召喚は出来る。セレナが避難しなかった件について怒っている。あとで言い訳を考えないと。



「セレナ詳しい事情は後で今はゴーレムを倒さないとソレスタルはまだ来てないのか」


「今さっきソレスタルのメンバーに会ったんだけど別の区でもゴーレムが暴れていてソレスタルのメンバーも手が回らないの。だからここのゴーレムは私が倒すから早くレンも避難して。大丈夫!またあとで合流するから」


彼女はそう言うがあしを見るとブルブルとふるえていた。きっと怖くてしょうがないだろう今この場から逃げたいくらいの気持ちでしょうがないのに恐怖を抑えてる。

それに別の場所でもゴーレムが暴れてるとなるとソレスタルが此処ここに来る前に被害が大きくなっているかもしれない。


それなら!と、レンはセレナの手を握った。


「セレナ。僕はこの世界に来て浅いけどセレナに会えてよかった。だって僕が元の世界に帰れないってなった時、セレナは住む場所や元の世界に返す方法を一緒に探すと、言った時、嬉しかった。だから……今度は僕がきみを助ける番だ!」


「レン……でも相手は大きい巨体の………ゴーレムだよ…………プロの冒険家でも………手を……」

セレナはすぅーすぅーと寝息ねいきをたててそのまま眠ってしまった。

 

【魔法】《スリープ》対象者を眠らせることが出来る魔法。

(セレナさん!?眠らせて、良かったのですか!?マスター)

(もう、セレナは戦えるような状態ではなかった)


少し伝える時、死亡フラグのセリフを言ってしまった。けど魔法を唱え無しで発動出来たのは良かった。


セレナに魔法を発動しているのをバレると思ったからだ。





レンはセレナを安全な場所に運び、ゴーレムから離れた。建物にベンチの横にセレナを寝かせた。


(セレナ僕が変わりにゴーレムを討伐する!後で会うおう!!)


レンは建物に飛び移りながらゴーレムの近くの広場に戻った。


レンは【マグナ】を鞘から出した。


銃剣にも名前があった方が愛着が合っていいと思った。


このマグナは二種の形態があるとステラから教えてもらった。


【マグナ】〈ソード形態〉&〈ガンナー形態〉


相手を切ることが出来る。ソード形態にもう一つは相手の腹に風穴を空けることが出来るガンナー形態、斬撃と射撃が出来る剣はありがたく使わせてもらう。


ステラから聞いた話しでは、召喚をする時はどっちでも可能だが。ガンナー形態の方が安定して召喚出来るらしい。なら召喚する時はこっちの形態にしてたほうが良いかも分からない。

(しかし召喚石もらったから石から直接召喚した方が早そうだが、人前でする時はなるべく石からしてみよう!)



レンは決心した後、じゃあ今から召喚でも使用してみようとしたその時。


ビービー!と電子音が鳴った。


メニューを開くと、この街の地図なのか3Dマップみたいに表示される。自分がいる場所に青いマーカーの近くに、赤いマーカーが表示されている。これは敵を意味するマーカーなんだろうと確信する。


(ゲームでも敵キャラは赤いマーカーで表示されるからね)


とりあえず召喚は後にして、先にその敵から

倒そう、広場の少し離れた正面の出口が瓦礫がれきの山になってる所から魔獣まじゅうが出てきた。


(ステラに教えてもらったスキルや戦い方は覚えている。あとは実戦じっせんでやる!!)


スキル《鑑定かんてい》を使った。


【スキル】〈鑑定〉


全てのあらゆる物を調べることが出来るスキル。レベルアップしていくと鑑定がより詳しくなります。


【魔獣】ウルフ


【種族】魔獣


【レベル】20


(レベルはあっちの方が上だけど。こっちはスキルでステータスがアップしてるから大丈夫そうだな)


レンはウルフの数が何匹か数えてみた。



その数は10匹確認出来た。これは好都合、こっちも色々な技とスキルを確認したいと思っていた所だからウルフには感謝した。


「悪いけど、2つの形態とスキルがどれくらい出来るのか腕試しさせてもらう!」


まず最初に仕掛けた。敵を切るソード形態からまず最初に試し斬りで使った。最初にウルフを一匹倒す。


するとウルフのボスなのか、大きく吠えた後に一斉にレンに飛びかかる。


「《エリアスラッシュ》!!」

剣を縦に斬ると左右に斬撃が飛んでくる特技。


2匹のウルフは斬撃を受け、叫びながら倒れる。


【ドロップアイテム】を入手しました。


魔獣ウルフのキバを入手しました。

魔獣の肉を入手しました。

魔獣ウルフの毛皮を入手しました。




メニュー画面のログをみると、アイテムを入手したと表示されていた。スキル〈無限収納〉で自動でアイテムを回収してくれるのはありがたい。それに【特技とくぎ】って勝手に頭の中で、やり方や発動のタイミングが判った。


レンは地面に着地したあと、ウルフの後ろから手をかざして魔力を開放すると赤く光り輝きだす。


「巻き込め!《ファイヤーストーム》!!」


炎の竜巻がウルフ二匹を中に閉じ込めてそのまま灰になるまで燃やし尽した。


(セレナが魔法を使う時は唱えていたけど。〈賢者〉があると、唱え無しで発動することが出来るのか)


【スキル】〈賢者〉あらゆる魔法が唱え無しで魔法を発動することが出来る。魔法の書を読む 相手が使う魔法を受けるをした場合魔法を会得することが出来る。


頭の中で調べたいと思うと、スキルの能力が解るみたいだった。




ウルフ達は後ろを向いてこっちに気づいたようだ。


ソード形態からガンナー形態に変える。ウルフがこっちに向かって走りだし、向かって来るが遅い!マグナをウルフ達に標準してトリガーを引いた。


銃口から魔弾が飛ぶ。5匹いたウルフの体に魔弾が命中しウルフ達は悲鳴のように叫び、そのまま地面に倒れて動かなくなった。


「銃とか使ったことないのに頭の中では使い方が分かる。あとさっき倒したウルフでレベルもアップしてる」


ステータス


【レベル】10



メニュー画面の端っこのログにウルフの素材を入手って書いてる。自動で戦闘終了後に素材とかアイテムを回収してくれる。


「本当にゲームみたいだ、これでスキルと魔法や特技の使い方も判った。あとは」



ズドン!ズドン!と地面が揺れる。後ろ向くとゴーレムがこっちに近づいて来てる、メニュー画面を開いてマップを表示させる。



「マップで確認かくにんしたが近くに敵も逃げ遅れた人達もいない。これなら召喚獣を呼べる」


ゴーレムが自分の目の前まで止まる。そして大きい腕を天高く上げた俺を潰す為だろう。


(今……自分で俺って言ったか?うーん今日から【ぼく】から【オレ】に変えるか)


そんなことを考えていると。フッとゴーレムの胸の辺りに水色の物体らしき物が引っ付いていたのが見えた。


気になったので〈遠目〉と〈鑑定〉を使った。


【スキル】《遠目》遠い場所が見えるようになる。


【スライム】


【種族】魔物


【レベル】3


【状態】気絶

 


(スライムが気絶してる。なんで?)


ゴーレムの体に引っ付いてるんだ?頭の中で考えてる先に、ゴーレムの腕が振ってきたが横に避ける。ゴーレムの腕に乗りスライムの引っ付いてる胸の所まで走った。


勢いで飛び、スライムを掴んでゴーレムの体から剥がした。


「とりあえずスライムを助けたけど、《メディア》!」



【魔法】《メディア》あらゆる状態異常を治す魔法。




するとスライムがぶるぶると震えながら目を覚ました。スライムは辺りを見回す動作をする、親でも探しているのか。スライムが自分と目が合った。


(おにいちゃん、たすけてくれてありがとう)


「ス……スライムが喋った!?」


まさか異世界に来て、スライムが喋るとは思ってもみなかったレンだった。

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