第2話

出発してから5分くらいで拠点に到着した、そんなに街ラグーから離れてない馬車から降りセレナ達を降ろすの手伝い終わってから拠点に向かった。


「セレ嬢達の初めての拠点がラグーとルイスからそんなに遠くないから場所で良かったよ」

ランディさんはギルドに必要な荷物を降ろしながら言う。 


「いい場所だ」


草原の真ん中にはギルドでも馴染み深い建物があり受付や依頼をする時に使う建物それと会議室の部屋そしてギルドマスターが使う部屋まである。


その隣には立派な木造の建物があった、僕らが生活する家は5階建てだった、さっそく中に入ると綺麗に掃除されており部屋も多く広いスペースもあるキッチンやお風呂場もありいつでも使える感じだ。


地下に行くと鍛冶が出来る作業場がここなら思っきり作業に専念できる!っと感動するレンだった。


「どうだ、セレ嬢?良い拠点だろう」


「うん!すっごくイイよしそれじゃみんなでギルドの建物に依頼受付の準備しよ」


「セレナおねえちゃんとじゅんびするー!」

レムはセレナの腕にしがみつきながら付いていく。

セレナは張り切った様子でレムと一緒にギルドの建物に行った。


「では私は生活拠点に行きますレン様」


ミュウは生活拠点に不具合がないかチェックとお昼の準備をする。


僕はセレナの所に行くがレムとランディさんでギルドの受付準備は大丈夫と言われた。


「やることも無いから森に行って食糧の調達と召喚獣が何体出せるか試してみよう」

まだ召喚に関しては知識が浅い色々と試してこの世界で暮らす時に役に立つ召喚があれば便利だ。


近くに森があるので食糧調達と試し召喚に出発した。


森に入り近くに人がいないかマップで確認後

メニュー画面で召喚獣リストを調べた、魔力の消費が少ない召喚獣を選び、手をかざした。


「来い!フェニックス! ライガー! 」

目の前に体が蒼色の小さい聖鳥と白い毛皮を纏った小さい虎が現れた。


「ご主人様何をすればよろしいでしょうか」


「あるじ様!何致しましょう」


フェニックスとライガーは流暢に言葉を喋った、召喚獣の中には言葉を理解できるのもいるんだね。


「今は待機してほしいリアラ、出て来てくれるか」


すると目の前にポン!っとリアラが現れた。


「マスター!もしかして召喚獣の出せる数のことでしょうか?」


その通り僕が召喚獣リストから5体選んだのに今2体しか出せなかった、それはレベルに関係しているのかリアラに聞いた。


「いいえメニュー画面のログにスキル欄に「召喚無限」と「召喚進化」と「召喚装備」が追加されていますそれをオンすれば何体でも召喚獣出せますけど、出した分だけ膨大な魔力が消費します」


召喚獣を何体出せても魔力消費は増大していくのか。

魔力を回復する【マジックポーション】が沢山あればいけるけどこの「召喚進化」と「召喚装備」は一体なんだろうかリアラに聞く。


「「召喚進化」はその名の通り召喚獣が進化して一時的にパワーアップします。そしてもう一つは「召喚装備」これは召喚獣によってことなりますが武器、足、腕、体、頭、が装備できます。あとスキルのレベルがアップすれば全部の装備が可能ですマスター!」



     超進化召喚

「これを【エヴォルトサモン】と呼んでいます」


召喚進化に召喚装備そしてエヴォルトサモン。


これは戦闘で実際どうなるのか試してみないと分からないが、万一の為にオンにしておこう。


「あとマスター、フェニックスとライガーに名を授けて下さい。そうすると魔力消費も無くなり二匹のステータスが強化されます」


メニュー画面を見ながら新しく習得したスキルをオンにしてる時にリアラがそう言う、魔力消費が無くなるってことはこの世界に留まることが出来るって言っても名前かぁ、………何にしよう。


「じゃあ今日からフェニックスは【アンジュ】ライガーは【ライ】って名前を付けるよろしくな【アンジュ】【ライ】」


二匹は嬉しそうな表情をするライのしっぽはパタパタしている余程嬉しいだね。


「今日からアンジュと名乗りますマスター」


「今日から私はライと申しましょうマスター」


あれ?呼ぶ名マスターに変わっているとりあえず試しは出来たから食糧調達に行きますか!


レンとアンジュ達は一緒に食糧調達に向かった。


      


       ◆◆◆



「きゃー!!!」


アンジュ達と食糧調達している時にどこからか悲鳴が聞こえた。


「マスター、近くに魔獣の気配がします」

アンジュの言った通りマップで確認すると、魔獣達が街道沿いに数体ほどいるその近くに青いマークが三人ほど表示されている行商人か旅行客か。


「アンジュ!ライ!魔獣達の近くに人がいる救援に行くぞ」


「承知!」


ライが答えたあと一人と二匹は向かう街道沿いは近くだったのですぐ先に魔獣達の群れを見つけた魔獣をスキルで〈鑑定〉してみると


【ワーウルフ】【ローゴブリン】【ローゴブリンジェネラル】

魔獣達の後ろに良い鎧を着た魔獣がいる統率者はローゴブリンジェネラルだと判明した。



「恐いよ、恐いよ……」


少女が泣いている母にしがみつき母の方は

この子だけは………と呟きながら子供を強く抱き抱える。


おじさんの方は棒切れで振り回すが、ゴブリン達はじりじりと迫る。

「魔獣共、私の家族に触れるなぁーー!」


ガァーー!とローゴブリンが手に持っているナイフでおじさんの胸を刺した。


「くぅぅ……」


おじさんは地面に倒れるするとゴブリンはハンマーに持ち替えてハンマーを高く上げる


「お……じさん……やめてーー!!!」


少女は叫ぶが、ゴブリンはハンマーを振り下ろす直前にゴブリンは倒れた。


「う………え?……、」


少女の目の前の光景に後ろ姿の少年がおじさんの前に立っていた。少年は叫んだ。


「アンジュ!ライ!召喚進化!!」


アンジュの姿が聖鳥から青いドレスを着た少女が現れた。ライの方は姿が白い虎から日本のサムライみたいな鎧を着た少年が現れた。


「召喚進化って人の姿になるのか」


僕は目の前の光景に驚いてしまったが腰からマグナを取り出し剣先をローゴブリン達に向けた。



ルイス方面からラグーまでの街道沿いに続く道があるが最近は魔獣が街道沿いを通る人達を襲う被害が多発している。


それをランディさんに聞いてはいたがまさかその魔獣の群れに遭遇するとは、思っていてもいなかった。


(魔獣はアンジュ達に任せて倒れてるおじさんを)


「アンジュ!ライ!魔獣達を!」


アンジュとライは僕の指示を聞き戦闘態勢に入る魔獣達はアンジュ達に任せバッグから【ポーション】を出し

おじさんに飲ませる。


すると胸の傷がみるみる塞がっていく顔色も良くなっているおじさんを一旦家族の所に運ぶ。


「おじさんー!」


「大丈夫おじさんは少し眠っているだけだよすぐ目を覚ますよ」


おじさんを魔獣から引き離したあと。

すぐローゴブリン達の所に行こうと振り向くと

もう既にアンジュ達がローゴブリン達を退治したあとだった。


「マスター!やりましたわ」


「マスター殿ローゴブリン達の素材をいかが致しましょう」


二人だけでローゴブリン達を退治するって。スキル【召喚進化】これからも戦闘がある時に使っていこう、あとセレナ達が見えない所で使わないと、するとおじさんの家族達が声をかけてきてくれた。

「助けていただきありがとうございます私の名前はタールと申します。私達は竜の街ラグーの観光に行く向かう途中魔獣達に襲われてしまいもうダメかと思いましたがデュナメスの皆さんありがとうございます」


「違います。僕達はデュナメスではなく、ギルド【アズマ】ですタールさん」

つい最近出来たギルドだからラグーだとデュナメスが有名だ。その後タールさん達はラグーに向かうがまた魔獣に遭遇の心配がある。


「ライ、魔獣達の素材回収お願いアンジュ引き続き魔獣達がまた襲ってこないかタールさん達をラグーまで護衛をお願い」


「分かりましたわマスター」


「承知!」


その後タールさん達にアンジュを護衛に付けてラグーに向かった。

僕とライは食糧調達を終えて拠点に帰り(ライは虎の姿になってもらった)セレナ達に新しい仲間ライを紹介した。


「かわいい!ライかわいいよ~」


「セレナおねえちゃん私もさわりたーい」


セレナとレムはライに夢中だ。

ライは少しぐったりしてるように見えるライもう少し耐えてくれ。


「おうレンさっきミュウからお昼の用意が出来たってよ」


ランディさんがお昼が出来たことを伝えに来たこれはチャンスだ。


「分かったセレナ、レム、お昼にしようライもお昼に行こうか」


セレナとレムの手からライを奪還!


「マスター殿助かりました」


「お疲れ様 ライ」

ライも疲れている感じだったので僕の部屋で休ませた、その後ミュウ達と外でお昼にした。


ミュウがテーブルの上に料理に運ぶその後ミュウの後ろにサクヤさんがいた。


「サクヤさん!?」


「あら~レンくん昨日はセレナが帰って来ないから今日クリスさんに聞いたらギルド結成したって言うから私クリスさんに場所を教えてもらってレンくん達のお祝いに来たの」


「レンが森に行ったあとサク姉が来てミュウと一緒に料理していたんだよ」


サクヤさんが作った料理にミュウの作った料理楽しみだ。

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