笑い笑うとき笑わば笑え

高田公平　35歳　独身　もちろん、童貞。

さえない、暗い、モテない男の唯一の趣味は「お笑い」を見ることだった。
恋人も友人もいない孤独な高田は会社の同僚たちにも馬鹿にされ続ける日々に絶望し、衝動的に自殺しようとするが、あまりに惨めな自分の姿に気がつき、一つの決意をする。

「俺のことを笑った奴らよりも、俺の方が絶対に面白い。あいつら全員笑わせてから死んでやる」

失うものは何もない、お笑いの知識だけを無駄に溜め込んだ孤独な男の戦いが、今始まった。