綾樫町ばけねこ綺譚
二四作目は、荷葉詩織さんの作品です! イコル以来ですね……。今回はテイストが違う作品に仕上がったようですが、相変わらずハードな展開もありますね。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054887311869
天文オタクの少女が、化け猫に出会うという、ベタと言えばベタなような物語なのですが、そこがいいですねぇ。何と言っても、一つ一つの情景がしっかりと想像できるのです。やっぱり、文章がええんやろなぁ……。真似できひんわ……。
んで、ストーリも、王道よりです。小話がいくつも連なるという形式なのですが、数々の妖怪たちや人間の様は、実に丁寧に設定されていて、雑味が一切感じられません。これも経験の成せる業かッ。
あと、それでありながら、ぶっ飛んでるところも、実は何か所かありました。王道よりの今作で、スパイスのきかせ方が上手いのなんのって……。
アドバイスですか……。少し全体を通して緊張感が多く、その割には物語の緩急が少ないように感じられました。もしくは、緩急が読者に伝わりにくかったのでしょうか。今作でも安定の鬱展開を発揮してくださいましたが、緩急をもっと印象付けることで、さらに効果的に出すことができます(あげて落とす)。
あと、作者の性癖をぶち込んだ太陰が、良かったので、もっと出して下さ((殴。
企画の参加、ありがとうございました!
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