ツルギとナナ~melancholy search of a youth and a devil~
八作目は、所為堂さん(漢字が読めなかったのでフルネームが書けませんでした。申し訳ない)の作品です。例によってリンクを。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054886385447
この作品は、僕の書いている完全欠陥吸血鬼と似たところがあったので、結構共感したりしました。作者として。主人公が人間の男で、ヒロインが人外という形式です。完全欠陥吸血鬼と同じですね。よくあるこの設定に付け加えられている面白い要素が『ヒロインが人の憂鬱を食べる』というものです。これがね。いい感じに物語の不穏さを掻き立ててるんですよ。
良い点。まずは、やはり世界観がちゃんとしてるというところでしょうかね。変に作者が暴走してません。おそらくベテランさんなのかな? なんかこう、安定感みたいなものがあります。まだまだ始まったばかりなのですが、期待が持てる展開で、人の感情の奥底が並々ならぬ技量で描写されますからね。心理描写が非常に細かくて僕は好きです。
さて、改善点ですね。僕が思うに、物語に激しさがあまりないなぁ、と感じました。バトルシーンとかじゃなくて、『突然の出来事』ということです。突然人が姿を消したり、悪夢が襲ってきたり、化け物が現れたり。世界観の理不尽さを強調するには、やはり何かしらのアクションやアクシデントが必要になります。その点においてまだあまり激しさがないかなぁ、と。まあ、これからどんどん事件が起こるのでしょうね。
人を死なせるというのもよくつかわれる手法ですが、この作品に限っては穏やかに物事が進んでいく感じがしますので、それはあまり使われないかもしれませんね。そういう意味では、かなりアクシデントを起こすのに苦戦するかと思います。
これからも応援しております。このアドバイスを受け入れるかどうかは、あなた次第です。
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