di;vine+sin;fonia ~デヴァイン・シンフォニア~

 二八作品目は、 月ノ瀬 静流さんの作品です!

https://kakuyomu.jp/works/1177354054881135517


 めちゃくちゃ情報量が多くて、読むのに一苦労でした! しかし、ここまで骨太に人間関係を書いている作品も、そうそうないでしょう。

 膨大な景色、人物、思惑、を含むこの大作は、非常に心地よく読まされる展開を持っています。王道で、大衆向けなのですが、その中でも壮大な世界観によって強調される癖の強い展開が、僕を引き付けましたね。

 

 かなり独特の舞台設定もあってか、本当に様々なジャンルの特徴を持つこの作品。ですが、僕も同じくボーイミーツガールを書いている身。非常に共感する場面が多くありました。てかねぇ……。感想集でこんなこと言っていいのか分からないけど、この作品を最新話まで追った時の感想は、言葉では表しきれないですわ。へへ。

 何しろ、テーマが多くて群像劇として、恐らく最適な形を取っているのですが、読み込むのに時間がかかる作品でした。当然ですね。

 描写、情景、心情、キャラクターの掘り下げ、周りの派閥が持つ陰謀の数々、これを全部描写するとなれば、相当な量の情報、説明が必要なはずなのです。

 普通、そこまで丁寧に詳しく描写されれば、情報が多すぎて処理できない人が増え、読者は少なくなって、一部のコアなファンだけが残るはずです。

 

 しかし、この作品は違う。


 タグにも書いてあるように、『大衆向けなのです』。

 そして、このタグは決して詐欺ではありません。実際に多くの人が読んでも処理できるであろう形態で、情報を提供しています。ようは『分かりやすい』のです。

 素晴らしいと思いました。そりゃ、あれだけコメントが付いてファンがいるわけですわ。非常に精密な話の流れですので、クセがないのです(僕としては、少し残念でしたが)。そう言う意味では、付いてこれるやつだけついてこい、というスタンスのうちの作品とは、結構違う種類の作品でした。


 さて、アドバイス。これだけです。

 クセを強くすれば、K-sukelemonにもっと好かれるよ!

 いや、ね? 何言ってんだよって話ですよ。この作品は、『大衆向け』って書かれてるのです。そんなことしたら読者が減るに決まっとる! でも、一応伝えておきますです。もっと個性や性癖、テンプレから外れた、一瞬では理解しえないような濃い作品でも構わんよってことです。

 そろそろ第二部が始まるようですね? 一気に方向転換して、ジョジョみたいな、作者の哲学全開な路線を突っ走ってみればいかがでしょうか(おい)。いえ、冗談です。


 企画の参加ありがとうございました!

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