　一三作目ッ！　さあさあ、感想を書くのにも慣れてきたところでございます。

　憮然野郎さんの作品です。

　この作品は、なんか……。『個性的』と言わざるを得ませんね。おそらく作者さんにしか書けません。

　とにかく、理系小説。一応オリジナルのSF的な理論は出てくるんですが、まあその理論の綿密さが、凄いこと凄いこと。読んでいて驚きました。

　良い点は、とにかく実際の科学理論をもとにしてストーリーを展開させていくという、その大胆さですね。繊細な物理知識を大胆に当てはめていくその独特の文章は、虜になること間違いなしでございますッ。

　僕も、一応『完全欠陥吸血鬼』でSF的理論を出しているんですが、ここまでくると、もう真似ができませんね。量子力学とかに片足を突っ込んでるんだもん。

　さて、アドバイスですか……。どうしても理論の説明が冗長になりがちなので、少し登場人物の台詞の移り変わりを、早くしてみませんか？

　一つの台詞を、分割して三人に説明させる。みたいなことをすれば、もっと読者の志向を手助けすることができますよ！　まあ、小手先のテクニックですが……。

　他に言うことはありません。これからも自分を貫いてくださいッ！

　以上です。このアドバイスを受け入れるかどうかは、あなた次第です。

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