悩める大人にも子どもにも、魔女のレシピを

図書館へ行くとよく児童書フロアにも立ち寄ります。寺村輝夫、安房直子、赤木かん子のアンソロジー。懐かしい本を読みふけってしばし、中高生を対象とした今の時代にフォーカスした本も平置きにされて紹介されていることに気付かされます。他の方も仰っていたかもしれませんが、そのうちの一冊を手に取った、そんな心地です。
世界名作劇場の戦争や貧困や別離に翻弄される子がいれば、現代ならではの悩みや苦難がある。魔女との出会いと料理作り、人との縁に、少しずつ転がる主人公の心。彼女が母親との関係で抱える問題に、助けを求め、手段を考え、備え、自ら解決に向かって踏み出す様子は、こちらも息を飲みました。大人にも子どもにも薦めたくなる一冊です。
あ、本となったらば巻末にまとめてレシピの掲載をお願いします。

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